■気生型虫草で最も美しいと思う
[23:15 2016/07/28]
□Update...TOP絵更新 & [Kinoko]更新

どうも。

サイト休止します。

なので虫草祭のレポもしばらくは載せない、てかTwitter報告になるかも。
と言うのも、もうそろそろ原稿が最後の仕上げになりそうだからです。
残るは表紙のみ。8月中に全ての材料が出揃う感じになると思われます。

次に更新するのは表紙絵が完成してからかな。約束守らなさそうだけど。
なのでこの更新で一旦更新は休止。裏では作業は続けるつもりですけどね。


では更新の話題。

今回はキノコ更新に合わせてTOP絵をとある冬虫夏草擬人化娘に変更です。
「Cordyceps tuberculata f. moelleri (ガヤドリナガミノツブタケ)」です。
名前は「蛾宿 長実」ちゃんです。少し前にチラッと設定画を出していました。
色々デザイン修正も考えましたが、最初のが一番良いような気がしました。

今回はガヤドリとTwitterで反響が大きかったハチタケの2種を掲載です。
共に魅力的な冬虫夏草かつ神出鬼没。出会えた時の感動もひとしおですよ。



前回TOP絵の戦艦レ級は日記保管。地味に未だに会いに行ってません。
そろそろ5-5も余裕で行ける練度だとは思うんですけど、踏ん切れません。

て事で今日はここまで。Twitterには普通に出没すると思います。


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■白いヤドリと緑のヒスイ
[19:44 2016/07/24]
□Update...[Kinoko]更新 & [Personification]大幅更新

怒涛の3連休から一週間経ちました・・・。

疲れが取れない。

一週間仕事が忙しかったのも有り、全然体力が回復していません。
なので今回は「軽め」の探索に行く事にしました。正しい判断です。
あくまでも休むと言う選択肢が無いあたり自分でも謎ですけどね。
今回は編集もラクそうなのでせっかくなので実況動画撮影も行いました。

以前から実況録ると新しい発見が有るって言う謎のジンクスも有りますしねー。



まずは先々週訪れたセミタケの発生坪へ。でも全然出ていません。
頑張って探し回って見つかったのはこの形の悪い1株だけでした。
前回もそうでしたがナメクジなどに食べられやすいような気がします。
薬用になるって話ですし、野生動物も健康に気を遣ってるんでしょうか?

次に定点観察を続けている例のイトヒキミジンアリタケの発生坪を訪問。
タイワンアリタケのような動画を録りたかったのですが、ここはスカ。
辛うじて恐らく死んだばかりであろうキレイ目の宿主を発見しました。
動画だけ録って帰ろうとカメラを回し、懐中電灯を当てた、その時です。

そのすぐ先の地面に何かを発見しました。



これは・・・コメツキムシタケ?でも妙に白く子嚢殻も出来ていません。
どうやらマユダマタケのような重複寄生菌にヤられてしまった模様。
以前ここでオイラセクチキムシタケに感染しているのを確認しています。

でも違和感。肉眼では分かりませんが表面の雰囲気が違う気がします。
アナモルフ菌類の重複寄生ならもっと表面が粉っぽくなるような・・・。

カメラを置きルーペで覗いた時でした。



変な声が出た。

薄っすら黄色みを帯びた白い子嚢殻が見えます。マユダマなんかじゃない!
これ実は超激レアの重複寄生菌のコメツキヤドリシロツブタケです!
その名の通りコメツキムシタケなどに感染するTorrubiella属の冬虫夏草。
本種のレアさは2015年の虫草祭で最優秀発見種にも選ばれたほどです。
それがまさかこんなすぐ家の近くのフィールドで見れるとは何たる幸運!

本当はこの日は別の冬虫夏草を目指してたんですが・・・タナボタすぎる。



次はガガンボさんといんたーさんをお連れしたクチキムシツブタケの坪へ。
ここしばらく雨が降っておらず地面も材もかなり乾燥してしまってました。
しかしクチキムシツブタケの生えた材の下にイトヒキミジンアリタケが。
しかも今回の宿主はミカドオオアリではなくムネアカオオアリ!初見です。
大型のアリなので栄養分が豊富なのかストローマが3本も出ていました。
てかこの場所、狭い範囲で一体何種類の冬虫夏草が見れるんだって話。

最後はハマキムシイトハリタケを発見したヒノキ林を訪れました。
今回は針葉樹林地上に発生するマヤサンエツキムシタケが目的。
ですが探しまわってもハマキムシイトハリタケすら消え失せていました。
次に出て来るのは秋の手前くらいかな?もう一度訪れてみましょうか。



キイボカサタケやサマツモドキなども有りましたが気になったのはコレ。
先端が青く胞子が鮮やかなオレンジ色のホウキタケなんて見た事ねぇ。
調べてみるとトビイロホウキタケみたいですね。発生環境も変です。
このような植林帯に発生する種自体が少ないので場所を覚えときます。


では更新の話題。



久し振りのキノコ擬人化娘追加。えっと・・・今何人目でしたっけ?
て事で「Hygrocybe atroviridis (フカミドリヤマタケ)」擬人化早速!
名前はそのまんま「深緑 翡翠」ちゃんです。どっちも採用ですよ。

ポイントは唐傘と帯の模様、そして白ソックスに芝生草履ですかね?
特に天然芝を植えた履物は個人的に面白いなぁと思っていたり。
やっぱり現物見るとイメージ沸きますね。写真じゃ伝わらないよー。

あと増補改訂版に載る娘らもサムネだけは用意しました。続きは本で。
でも今回の更新で何てキノコが新規追加されるかは分かるかと・・・。

今回のキノコ写真更新はちょっとコダワリを持った内容だったりします。
擬人化もそうですが、ツブノセミタケとクチキムシツブタケを同時掲載。
これは2種が重複寄生菌としてPerennicordyceps属になった記念?です。
同時に見比べてみればその生態と形状の共通点の多さが良く分かります。

---------------------------[拍手返信]---------------------------

>雨の中ご参加頂き、ありがとうございました。
>ホント、雨が降らなくて数日前別なポイントを求めて
>夕方から山に登るくらいには焦ってましたし。
>収穫があってよかったです。
>またご一緒できるのを楽しみにしています。 (青fungi さま)

勝手に乱入しちゃって申し訳ございませんでした。マユハキ撮り忘れ・・・。
素晴らしいフィールドを案内していただき、ありがとうございました。
またこちらでもご案内できそうなフィールドを用意しておきますぜー!


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■出会いは突然に
[21:37 2016/07/10]
□Update...[Kinoko]更新

□05:00

おはようございます。

もう最近毎週この時間に起きている気がする・・・疲れが取れない。
まぁ案の定今回もキノコ探索オフです。今回は冬虫夏草じゃないよ?
実は京都御苑でお世話になっている青fungiさんからのお誘いです。
いやまぁ私が誘われたワケじゃなくて近場なのでガガンボさんに便乗。
何かもう毎週ガガンボさんに会ってる気がするけど気のせいかな?


□07:00

京都到着。そう言やガガンボさんは今回のフィールドまでどう行くんだ?
駅からは結構距離有るし・・・と思って連絡したら考えてなかったとの事。

オイ。

て事でいつもどおり駅まで迎えに行って合流です。目的地へ出発進行!
・・・つっても数十分で目的地に到着。青fungiさんお久しぶりです。
最近京都御苑の観察会に行ってないので凄いお久しぶりな気がします。
念のため迷った時用の地図をいただき、早速フィールドに突入です。

今回のオフですが、最大の目標は珍菌ミミブサタケの観察でした。
この種は発生が極めて稀で形状が面白く、キノコ屋さんには人気です。
しかし私は以前見つけており、サブ目標にヒメクチキタンポタケを設定。
京都付近では非常に良く出る種なので、これは期待が高まると言うもの。
て言うか関西以外では全然出ないそうで、私の住む地域でも皆無です。

しかし。

雨がヤバい。

実は京都は一日前まで雨が一滴も降らないガンガン照りで干上がり状態。
青さんも乾燥の後の大雨でミミブサが傷む事を一番懸念していました。
またこれだけの大降りだと見つけられるキノコが見つけられない可能性。
ただダメだったことも考慮して青さん色々下調べして頂いてました。
一応ストックしてあったと言う初見のマユハキタケを見るも撮影忘れ

オイ。


□08:00



この場所はクモタケが大発生してました。この時期の定番ですね。
ガガンボさんは初見だったので大喜びで採取。私も雨の中撮影です。
一般的な種ではあるのですが直立は見たことが有りませんでしたので。
ツチカメムシタケを期待しましたが・・・地下に巣穴が有りましたね。
道中針葉樹の朽木が沢山有りましたが、ヒメクチキは見当たりません。

そしてミミブサポイントに到着。

ボロボロだ・・・。

やはり極度の乾燥の後の大雨は菌核を持つ種とは言え厳しかったようです。
特徴的なウサギの耳は潰れ、色もほぼ真っ黒の塊になってしまってました。
これでは観察もできない。別の場所に希望を託して沢筋に下ります。

この場所、何か臭う。冬虫夏草が居そうな気がする。

クマの爪研ぎ跡を横目に沢を渡って反対側へと渡り進みます。
しかしここでもミミブサタケの発生は確認する事ができませんでした。
結構粘って大雨の中探しましたが諦めて引き返すことになりました。


□10:00

雨は降り止みません。クモタケ発見から2時間が経過しようとしています。
収穫もあまり無く、暑さと湿度と雨でテンションダダ下がりの3人です。
さっきの沢筋に戻って冬虫夏草目当てで倒木を探し始めた、その時でした。



ヒメクチキタンポタケ有った!念願の発見です。この時を待ってたんだ!
朽木から特徴的な褐色のタンポ形結実部が3本。紛れもなくヤツです!
でも雨が酷くて撮影ができぬ!水分をティッシュで吸い地図を被せ放置。
その間に周囲の散策を行い、他のヒメクチキの発生を探すことにしました。
でもその後の捜索でも新発生を見つけることはできませんでした・・・。


□10:20

雨はほとんど止んでいました。

撮影と収穫を終え、そろそろ戻ろうと言うことになりました。残念です。
全員カメラをリュックにしまって、フィールドに別れを告げます。
にしても今までの経験から冬虫夏草が居ないワケがない、そんな場所。
ヒメクチキタンポタケだけで終わりとは到底思えないと皆も意見一致。

ここならシャクトリムシハリセンボンとかヤンマタケとか居そうですね。

私がそう言って空を仰いだ時でした。



えっ・・・?

居そう発言から実時間で2秒後のことでした。これは・・・まさか!



シャクトリムシハリセンボン!!!

「あ、有ったわ・・・」と呆然としながら言ったのだけは覚えてます。

「ッしゃぁ!」と自然とガッツポーズが出ていました。憧れだったんです!
本種は気生型と呼ばれる地面にも腐朽材にも縁の無い空中湿度のみ派。
宿主もステルス迷彩な上に頭上に居たりで神出鬼没な厄介者なのです。
そのため気生型の中でも発見難易度はトップクラスだと言われています。
自分も写真でしか見た事がなく、目の前数cmに居た時は絶句しました。

これはまだ居るかも知れない!急いで捜索再開です。そのわずか数分後。
青さんもこれは知らなかったと撮影後捜索。テンション上がってきた!

沢筋に歓喜の声がこだまします。その声の主はガガンボさんでした。
満面の笑みでピョンピョン跳ねて手を振っています。若干怖い。
その顔は今まで見たこと有っただろうかと思うほどの満面の笑み。

怖いです。



またもシャクトリムシハリセンボン発見!しかも今回のは新鮮です。
自分がさっき見つけたヤツや若干古かったので観察はコチラがベター。
ガガンボさんが理性を失って声が裏返っていたのが凄い面白かったです。



拡大してみると子嚢殻もストローマも新しいですね。良いのGETしたな!
こりゃ今回のMVPは完全にガガさんですわ。やっぱこの人持ってるわ。


□12:30

雨は上がっていました。その後の新発見は無く、流石に探索はこれでオワリ。
来た道を引き返します。帰りは菌根菌を中心に見ながら帰りました。
珍しいのだとキウロコテングタケとかかな?独特な香りがしましたね。



ジョインジョイントキイロヒラタケ発見!しかもコンディション最高。
フジの樹がお好き。この綺麗な色も褪せやすくて撮影者泣かせですよね。


□13:30

麓に下りて定食屋さんでお昼。これが結構美味しかったです。

ここで探索会もオシマイです。本当に凄い密度の濃い旅となりましたよ。
青fungiさん、素晴らしいフィールドを案内して頂きありがとうございました。
ガガンボさんも明日また県北のキノコ狩りとの事でここでお別れです。
実はこの後時間があればお連れしたい場所が有りましたが・・・残念。
青さんと別れ、駅でガガさんを降ろし、これにて探索会は完全終了です。

そう、探索会は、ね・・・。


□15:30

地元に戻って来ました。実は私はこれからアフターが有るのですよ。
夏でもう日も長いし、遅い時間は逆に涼しいので虫草探しに最適で。



て事でガヤドリナガミノツブタケが成熟したので採取してきました。
胞子もそこそこ飛んだみたいですし、ずっと我慢していたんですよね。
写真は帰宅後に室内で撮影した黒バック。本当に美しい子嚢殻です。

でも本番はここじゃない。


□17:00

地元の公園に到着しました。ここが本日最後のフィールドとなります。
実はここ、時間が許せばガガさんを案内したかった場所だったりします。
と言うのもこの場所はこの時期ちょうどとある地上生虫草が出るのです。
先々週あたりちょうど下草が刈られ、捜索は今週がベストだったのです。

捜索開始から数秒。車を降りてすぐ、それはそこに居てくれました。



ニイニイゼミから出る冬虫夏草のセミタケです。ホント嬉しいです、私。
オオセミタケと比べるとレアさはかなり上、絶滅も危ぶまれる希少種。
2011年を最後に発生が途絶え、久々の2015年も1個体のみの発見・・・。
あの当時は冬虫夏草に興味がなく、断面作成もしないままの掲載でした。
なのでもし今回あればしっかりと細部の写真を撮ろうと思ってたんです。
周囲に計4株の発生を確認。探せばもっと居るでしょう。安心しました。


□19:00

結局お祝いに美味しいもの食べて帰宅したらこんな時間になっていました。
クリーニングと撮影を済ませた頃にはもう日付が変わる直前でしたね。
その日の収穫をTwitterに貼ったところで限界が来て就寝となりました。


とまぁこんな感じでした。



ラフ案。ガヤドリとかもそうだけど、清書時は微調整するかも。

シャクトリムシハリセンボンに関してはまだ興奮冷めやらぬって感じです。
それくらいあの発見は虫草やってる人間にはインパクトが大きいのです。
これは青さんも地元のフィールド案内しないといかんな。借りがデカイぜ。


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■珍種揃いの二日間
[20:38 2016/07/06]
□Update...[Kinoko]更新

先週に引き続き土日連続冬虫夏草探索で疲労度がMAXなosoです。
艦これだったら赤疲労の三重掛けくらいの疲れが溜まっているでしょう。
しかしそれも致し方なし。それくらい充実した連休だったのですよ。

実は本オフは日曜日でしたが、土曜日も我慢ができませんでした。
今回の参加者は私とどろんこさん、そしてガガンボさん。ええ。

またかよ。

ここにいんたーさんも入れて、一体何回オフしてるんだよって感じです。
てかもうこの頻度どう考えてもオフじゃないよね?地元の友人かよ。
しかもどろんこさんは前日にガチ富士山調査でグッタリのハズです。
ガガンボさんは県の観察会から夜行バスで直行です。おかしい。

これは私も負けてはいられない。

ここで張り合う必要は全く無いワケですが、そこは負けず嫌いの真髄。
と言う事で私も地元の怪しいポイントを総ナメしてきちゃいました。


■7月2日

今回は複数ヶ所回るとは言え地元。のんびりと支度して出発です。
最大の目的は先日発見したハマキムシイトハリタケの標本採取。
これを翌日のオフにてどろんこさんに資料としてお渡しするのです。
まずは定点観察中の例の冬虫夏草たちがどんな塩梅か確認に・・・。



ツブノセミタケは定点観察中の子実体が消滅してしまいました。
恐らく虫か何かに食べられたのでしょう。基部だけが残ってました。
その代わりそこから数mの所に立派な子実体を無事発見できました。
何と重複寄生菌の本種がさらに重複寄生菌に重複寄生されてます。
複雑な状況ですね・・・コイツら一体何と戦ってるんでしょうかね?



先週がラストチャンスでしたね。ガヤドリナガミノツブタケもここまで。
まる一年間風雨に晒された翅は無残に砕け散ってしまっていました。
しかし翅が無くなった事でバランスが良くなった気もしないでもない?
定点観察もこれにて終了?胞子も飛んだし来週辺り標本採取しますか。



ガヤドリのすぐ下に意外な出会い。何と初見のホンゴウソウじゃん!
存在は知っていましたが見るのは初。近くにヒナノシャクジョウも。
そしてすぐ近くに謎の虫草を発見。これはまた定点観察必須かぁ・・・?

次が今日の目玉の一つ。

実は少し前にすぐ近くで偶然見慣れない冬虫夏草を発見していました。
しかし時間が無かった上にルーペが無くて肉眼では判別不可能でした。
今回はルーペもマクロレンズも準備万端、果たして予想は当たったか?



初見時はいつもの見慣れたサビイロクビオレタケだ、と一瞬思いました。
しかし宿主がキアブではなく甲虫です。まぁ甲虫にも出るんですけど。
そして結実部に違和感。何か子嚢殻の密度が妙に低いと感じました。
また首折れ型ではなくタンポ型。ここでとある虫草の名が浮かびました。
しかしコレ以上は情報が得られませんでした。さぁ答え合わせの時間だ!



鮮やかな朱色の子嚢殻、そして疣状に突出した子嚢殻の先端の独特さ。
紛れもなくシュイロクチキタンポタケです。当然ですが初発見でしたよ。
この特徴的な間の抜けた結実部は図鑑で見て印象に残っていたんです。
極めて小型の冬虫夏草ですが、その鮮やかさは一見の価値有りですね。
周囲に人が多いのでコソッと実況だけ撮影して次の場所へ向かいました。



先日発見したハマキムシイトハリタケのフィールドへ到着です。
会公式Twitterの中の人に断面作っとけと言われましたので作りました。
無事ちょうど良い成熟度合いの子実体もGETできました。十分でしょう。

とここで本当はツブノセミタケ掘り実況をとるつもりでしたが・・・。

疲れました。

明日の調査に支障が出るのもマズいのでココは我慢して帰りましょう。
アレ掘り始めたら1時間はカタいですからね。流石に心が折れました。
こうなると最初のアレを掘っときゃ良かったかなと若干後悔しました。
早く寝ないと明日が早いですからね。退くも勇気ってA氏も言ってますし。


■7月3日

おはようございます。

早朝の名古屋駅で夜行バス勢のガガンボさんを拾い目的地に出発です。
いやぁ早朝の名古屋駅周辺は人少ないですね。新鮮な風景でしたよ。
道中ドライブインで朝食。私は食べてたのでトイレだけ済ませました。

これが結構道中響くことに・・・。

現地に着いてシロオニタケを眺めていると後ろに見慣れた姿が・・・。
後ろからコッソリ近寄ってきた人物こそ今回の主催どろんこさんです。

「どうもはじめまして」
「もしかして冬虫夏草探してますか〜」

とわざとらしいやり取りします。もう親の顔より見た顔かもしれない。
まずは少し前に採取したオサムシタンポタケの標本を見せてもらいます。
そして前日に発見したフトクビクチキムシタケを生の状態で観察!
素晴らしいお土産ですよ!お礼にハマキムシイトハリタケをお渡し。
管理区のため調査許可をしっかりと申請していざ調査に出発です。

超暑い。

うだるような暑さです。これでも初訪問時よりはマシですけどね。
しばらく歩くと見慣れた沢筋に到着。ココを重点的に創作します。
本日のお目当て冬虫夏草ですが、そいつはすぐに姿を表しました。



これぞ超珍菌ハヤカワセミタケ!セミ生虫草でも超絶レア菌です。
緑色を帯びた特徴的なピースサイン。図鑑で見た姿そのままです。
ビックリしたのはその小ささ。宿主はニイニイゼミの幼虫でしょうか。
そこから推測して頂ければいかに本種が小型か良く分かると思います。
写真はどろんこさん発見アンド断面作成。何とか自力で見つけたい!

探すも見つかるのはカメムシタケのみ。保護色で難しい・・・!



あったぁああああ!!!

自力で発見できました!でも未熟なので掘り取らずに放置しました。
個体数も少ないですし、胞子を飛ばして次の獲物を探して欲しい。
結局見つかったのはこの2株。これでも十分と言うレアさなんです。

しかしこれだけでは寂しいので例のアレを探してみますかね。



沢筋のシダの葉をめくってみるとすぐに見つかったタイワンアリタケ
昨年ここで出会った時の感動は今でも覚えています。カッコイイです。
しかし不思議なことに気づきました。右のアリ、妙に綺麗じゃない?



い、生きてる!?

ウワサには聞いていましたが、感染して自由を奪われたチクシトゲアリです!
葉脈に噛み付き、ピンセットで脅すと避けようとしますが離れません。
完全に身体と言うか顎の自由を奪われているようです。初めて見た・・・。
貴重な映像も撮影出来ましたので遅めのお昼ご飯です。腹が減りました。
途中耐えられずにガガンボさんに男梅もらったから我慢できましたね。
前回のグミと言い、ガガンボさんの非常食が常食と化している気がします。

昼からは時間が無いので急いで次のポイントへと向かいます。



駐車場所の葉の表にイリオモテカイガラムシタケ近縁種を発見しました。
実はコイツ昨年の晩秋からずっとここに居るのを確認していました。
気温と湿度が上がりやっと成熟したようです。左下はアレイロディス。
しかしこれ子嚢殻なのでしょうか?どうも雰囲気が違うような気がして。

最後は私がサビイロクビオレタケを初発見した沢筋へ。時間的にラスト。
どろんこさんにパワポを見せてもらう予定でしたが時間が足りませんね。
定点観察中のシャクトリムシハリセンボンは残念ながら砕けていました。
しかしそこに有ったのは前回は良い状態の子実体が見付からなかったヤツ!



これも超珍菌アンドンタケ!15時過ぎても傷まずに残っていました!
何と言う目がさめるような真紅。森の中で一際異彩を放っていました。
時間を忘れて撮影しまくる3人。しかし雲行きが怪しく早々に退散します。
車に戻り調査員の腕章を変換する頃には雨が降り始めました。セーフ!

とこんな感じでそれぞれの怒涛の2日間は終わりました。

お疲れ様でした!!!


写真ページも更新。初の動画掲載はタイワンアリタケとなりました。
これ見つけるとやっぱイトヒキミジンアリタケでも探したいですね。
今度の土日はセミタケを探す予定なのでそっちも頑張りたいです。




流石に柄が無いと寂しいのでウテナちゃんの設定画を載せておきます。
今回で実感しましたが、この娘そこそこ恐ろしい娘ですね。扱い注意だわ。


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