■新春の地下生菌観察会
[21:47 2018/02/04]
□Update...[Kinoko]更新 & [Personification]更新

今回がとりあえず大規模オフレポの一区切りかな?

ことの発端はまたもどろんこさんでした。たまたま電話がかかってきたときのこと。 前回記事の年末地下生菌観察会の土産話を聞かせていたのですが、それを聞いてムラムラ来てしまったどろんこさん。 ソレ以前からちょくちょく発見報告を電話で貰っていたのですが、ついにスイッチ入っちゃったみたいです。

「俺らだけでプチ地下生菌オフやろうぜ!」

我慢できなかったみたいです。あんま人を呼ぶのもアレなので、2人だけで小規模オフをやることになりました。 場所はどろんこさんの地元。そんなに行くのに時間かからないので軽い気持ちでOKしました。

だが三日後恐るべき事態にー。


当日。私はなぜか早朝に起きて高速道路をひた走っていました。近場のはずなのに? 朝早くどろんこさん宅に到着、車を乗り換えて二人で一路伊豆半島へ。近場のはずなのに? そして約束の時間より少し早く到着したのでトイレ休憩で時間を潰していると、2台の車がやって来ました。 その車から降りて来たのは・・・。

年末地下生菌観察会でお世話になったどろんこさんの師匠K.Y.氏とそのお連れのY氏。 そしてそして、まさかの地下生菌研究の第一人者O先生。多分伏せ字にする意味無いと思う。 まぁ強いて言うならウスベニタマタケの命名者とだけ。モロ答えですけど。 そしてO先生と一緒に来られた地下生菌研究会幹部のW氏・・・。え?

全員日本地下生菌研究会員。

何でこんなことになったかと言うと、プチオフの話をどろんこさんがK.Y.氏に話したのがキッカケ。 そこからどんどん話が膨らんで年末オフのD先生、O前氏、そら氏に続き多数の研究会メンバーさんにガチ研究者同行のハイレベル観察会になったのです。 正直、地下生菌界への入り口としては恵まれすぎているとしか思えません。これはアレか、巧妙な罠か。

ともかく挨拶を済ませて最初のフィールドへ向かいます。O先生はちょっとフライングしてとある地下生菌をGETしていました。 それを見せて頂きテンションは早速アップ!

至る所に霜柱が立ち並ぶ寒い日。厚着をしていますが手先は痺れてきますね。 1ヶ所目のフィールドはシイカシが主体の里山。以前どろんこさんが地下生菌を見付けたと言う場所です。 見覚えが有るなと思ったら以前動画でハンドスピナー回してたあの場所でした。 熊手片手に探しますが、地下生菌は見付かりません。諦めてO先生がオススメと言うポイントへ移動します。 するとこの場所がどろんこさんが実際に地下生菌を発見した場所だった模様。気合を入れて探します。



初発見は私。カシの樹下で発見したツチダンゴ属の一種でした。でもアミメツチダンゴでも針葉樹下の無印ツチダンゴでもない。 もしかするとキツチダンゴかも知れないとのことでした。確かに今まで見たどのツチダンゴよりも黄色いです。



すると私のすぐ横で地面を掻いていたO先生が声を上げました。何と見たこともないツチダンゴ属の一種。 発見難易度が非常に高い上に発見例もほとんど無いと言う激レアな地下生菌だったのです。 外皮も胞子も一般的なツチダンゴ属とは異なる変わり者。2個体見付かったので1個体を切り分けて胞子観察用に持ち帰らせて頂きました。 この時はあまり理解していませんでしたが、マジでメチャクチャ珍しい種だったみたいです。

その後も探しましたがイグチ目の地下生菌が居たであろう寄生菌の痕跡止まり。 そこでO先生が事前に確認たと地下生菌の場所へ移動することに。



やって来たのは遊歩道の階段脇に生えたコナラの樹下。掘る必要すら無かったコイシタケです。 こんな外見ですが何とベニタケ属に近縁だとされています。想像もできない・・・。 また和名の通り石のように硬く、切るのに力が要ります。 コイシタケは京都きのこ展で写真を持ってこられた方が居られ、その時からずっと出会いたかったんです。嬉しい!


ここで午前の部終了。この段階でもう13時です。車に乗り込んで2ヶ所目に移動。移動時間が結構長いのでこの場所が最後となります。 広い場所が有ったのでシカの糞を気にせず、いや、多少気にして腰掛け遅めの昼食をとります。 W氏は年末観察会でお世話になったD先生直伝のお弟子さん(?)だそうで、シカの糞を眺めていました。

ご飯も食べて元気ハツラツ。熊手片手に落ち葉を掻く作業が始まります。 ここでも最初は全然見付かりません。地面の霜柱はまだ溶けていませんでした。



ここでもO先生の実力が大爆発。ガウチエリアの一種を発見してしまいました。 年末オフでも見ましたが、やはりホウキタケ起源の地下生菌ってのが本当に不思議ですね。 クヌギの樹下にかなりの数が集中して発生しており、標本採取も無事できました。



ちなみに上が奈良県で、下が今回静岡県で発見したガウチエリア属菌の胞子。 もしかしたらと期待していましたが胞子が明らかに異なる別種ですね。

その後またもキツチダンゴが発見されましたが、それ以降は目立った発見は無し。 もっと山奥を探そうと言うことで駐車場に帰れる別ルートを移動しながら少しずつ探すことに。



駐車場付近まで戻ってきました。どろんこさんが冬虫夏草眼を開眼しイトヒキミジンアリタケを見付けていました。 自分は終わったつもリになりかけていましたが、K.Y.氏が寸前でオクタビアニア デキマエを発見。 京都で見たノナエの姉妹的な存在です。O先生に命名のエピソードを教えて頂いたりしました。


名残惜しいですがここで時間切れ。気温も下がり、暗さ的にもこれが限界と判断しました。 駐車場に戻って記念撮影をし、この場で解散となりました。

気が付いたら会員になっていました。

私とどろんこさんは年会費をその場で納め、会に混ざらせて頂くことに。 いやだってここまでされちゃったらもう逃げられないじゃん?ムリだってこんなの。 最後は街まで戻ってどろんこさんとレストランで祝勝会。キノコ談義に花を咲かせ、車を乗り換えて帰宅となりました。



本当にありがとうございました!!!

とまぁ年末年始でこれでもかと言うくらい地下生菌に触れてきました。 時期は終わってしまいましたが、今年も地下生菌に力を入れて行きたいと思います。


絵の話題。



てことで123人目はもっと早く追加する予定だった擬人化娘。

ビター・マロンズが誕生したと同時に案は出来ていたのですが、他種を優先したせいでどんどん後回しに。 もうこれ以上遅らせるのはマズいと判断。「Hypholoma lateritium (クリタケ)」擬人化の「栗山・MN・まろん」トリオです。 ニガクリ5人衆と対を成す存在であり、書籍版にも載せるべきだったと後悔しています。

別にニガクリたちと仲が悪いワケではなく、むしろ仲良しです。 嫌いなのは自分たちを見間違えるヒト。ごちゃまぜ8人をササッと見分けられるヒトは大好き。 地味にミドルネームVが無駄にスタイル良いのが隠れたコダワリです。


これにてとりあえず溜まっていたオフレポと写真整理が全て終わりました。 これからは平常通り、キノコ狩りに行ったらそれを記事にし、早めに掲載をするよう心がけますね。 描きたい絵も結構溜まってきちゃってるので、早めに消化しないと・・・。

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>こんにちは、NOTFOUNDのかみあです。
>近年サイトに繋がり難い状況がたびたびあり、
>このたび移転することになりました。
>http://notfound.nomaki.jp/index.html
>こちらへリンクの修正をお願いします。
>ウェブ拍手からのお願いとなってしまいますが、
>今後ともよろしくお願いします。 (かみあ さま)

リンク変更依頼ですが、お知らせのためにもここでご紹介させて頂きます。
URLはスパム避けに入力不可ですゴメンナサイ・・・変更の件了解しました!


>>>

■ド年末の地下生菌観察会
[22:15 2018/02/02]
□Update...[Kinoko]更新

申し訳ありません。一月経って発見者が若干うろ覚えです。間違えていましたらご指摘をお願いします。


ことの発端は少し前に記事にした忘年会でのどろんこさんからの伝言。 どろんこさんの冬虫夏草の師匠にあたるK.Y.氏から「地下生菌観察会をするけど来ますか?」とのことでした。 残念ながらどろんこさんは遠方かつ忙しいため参加できず。ガガンボさんも年末は用事が有るため参加できず。 私とアメジストの詐欺師さんは都合が合ったためお邪魔させて頂くこととなりました。 メンバーは地下生菌研究会のメンバーのK.Y.氏とそら氏、そして同じく会員で今回のフィールドを案内して下さるO前氏の5名。

・・・のハズでした。

なんと直前になってD先生より「たまたま近くに来ているから行く!」との連絡が入ったのです。 多分ある程度キノコ界隈のことをご存じの方にはイニシャルにした意味が無いであろう著名なガチ研究者さんです。き、緊張が・・・。


12月30日、9:00。

大晦日前日。世間は正月の準備に慌ただしい朝に異常な重装備で道を歩く私。明らかにおかしい。 約束の集合場所に到着するとすでに全員着いておられました。6人で輪になって代わる代わるご挨拶。アメさんとは最近会ってますね。 K.Y.氏とは昨年の長野での冬虫夏草観察会でもお世話になっております。あの時も本当に素晴らしい観察会でした。 今回は私とアメさん以外は全員が地下生菌研究会会員と言う錚々たる顔ぶれのハイレベル観察会の開始です。

このフィールドはカシの割合が高く、場所によってはほぼカシのみと言う高密度地域。 このような環境は地下生菌にはもってこいであり、実際に11月頃の旬に訪れるとかなりの種類数が出るそうです。 12月はやや遅めではありますが、地下生菌は寒さに強いのでまだまだ大丈夫とのこと。 実際にそれをすぐに実感することとなります。

まず最初はカシ林の斜面をササッと捜索。しかし何も出ません。

もったいぶらずに本命へ行こう!とのことでO前氏の案内で氏がご神木と呼んでいる立派なカシの場所へ向かいます。 なんでもこの樹下には沢山の地下生菌が出るとのこと。期待が高まります。



ご神木は凄かった。ここから一気にキノコラッシュが始まります。 まず見付かったのはホシミノタマタケ属の一種。後の胞子観察の結果「Octaviania nonae」だと判断しました。 直径1cm程度の小さい球体で、触れた部分が少し黒変するのが特徴です。 本種とその近縁種には命名に関する面白いエピソードが有るので、キノコ写真図鑑をチェック!



こちらはすぐ近くから出たヒステランギウム属の一種。これは種小名までは分からず。 断面はシラタマタケなんかを彷彿とさせますが、地上生キノコに近縁な種は存在しません。 遠い親戚としてヒメツチグリ目が存在するくらいだそうです。

とここで私が落ち葉を掻き分けた先に居たアメさんが大発見!



ずっと見てみたかった憧れの地下生菌!ガウチエリア属の一種です!まさか出るとは! これ異様な外見ですが何とホウキタケ属に近縁な種なんです。 幼菌時は外皮が有り普通に地下生菌って感じですが、成熟するとホウキタケを丸めたような外見になります。 O前氏もここで見るのは初めてだと大興奮!

しかしまだまだ続きます。



次に出たのはロスビーベラ属の一種、これは「Rossbeevera paracyanea」と同定されました。 2016年に記載されたばかりのヤマイグチに近縁な地下生菌。強烈な青変性が特徴です。 アオゾメクロツブタケに近縁な種ですね。

途中、肉食動物の糞と思しきものを多数発見。D先生が糞に出る菌類が出ていないかを確かめていました。 かなり珍しい菌類が出ることも有るそうです。



地面が青い!

そら氏の声にこどものように駆け寄る他のメンバー。童心忘れるべからず。 見ると確かに青い!そして恐るべきはすぐに属名が出てくるメンバーのレベルの高さでしょう。アマチュアは置いてけぼりですわ。メッチャ楽しいですけど。 ビスソコルチシウム属の一種です。ちょっと強引ですが色による消去法で「Byssocorticium efibulatum」と仮同定して掲載しました。 コウヤクタケ系のキノコではありますが何と菌根菌なんです。この色、大好きです。

この他ではオリーブサラタケや小型の盤菌が幾つか見付かりました。


ここで午前の部終了。探索装備をしまって2ヶ所目へ向かいます。途中現在の分類の最前線のお話などを皆さんから聞かせて頂きました。 このような話は知っている方にお会いしないと聞けない貴重な情報。観察会やオフ会の大きな楽しみの一つでしょう。 目的地付近で腰を下ろして昼食。過去の離島遠征のエピソードなどで花が咲きました。

さてここまで便乗でしか見付けられていない私は汚名返上名誉挽回を狙います。 すぐにツチダンゴを発見しました。この辺からちょっとずつコツが分かってきました。 今まで地表の落葉をどけるだけでしたが、ほんの少し掘った場所に居ることが多いんですね。 それを意識し始めたら見つけられるようになってきたかも。



そら氏発見のウスベニタマタケ。やっぱり可愛いですね。 地元でも見ていましたが、この子実体は明らかに大型で色も鮮やかです。



O前氏はツヅレシロツチダンゴ近縁種を発見。胞子が藍色のタイプのツチダンゴです。 本家ツヅレシロツチダンゴとは異なり本種は周囲の菌糸に黄色が混じることと、胞子の大きさが異なります。 そして本種はとある菌生冬虫夏草の宿主としても有名。と言うことは・・・。



すぐ近くで見付かりましたサキブトタマヤドリタケ!まだ幼菌ですがちゃんと結実部も出来はじめています。 何と言っても本種の発見者は観察している私の横で掘り取りを行っているK.Y.氏って言う凄さ、ね。 柄が短いので掘り取りも簡単で、追培養も簡単なのだそうです。 春頃に成熟すると言うことなので、また春にも行きたいなって話をしていました。



ここでアメさんがツチダンゴ眼を発揮。アミメツチダンゴをバンバン見付けます。 「アミメのアメジスト」と呼びたくなるラッシュ。 切断したこの子実体は刃を入れたとたんに全員が「うわっ」と言うくらいの強烈な臭気を放っていました。 本種はリスなどの小動物に齧らせて胞子を飛散すると言う説が有るようです。このニオイ平気なんですかね?

2ヶ所目はここで終了。あとは山を下りながら怪しい場所を確認することに。 ここで残念ながらD先生は予定が有るため先にお帰りになることに。 正直研究者さんと言うことで最初かなりビビっておりましたが、本当に気さくで菌類への愛がダダ漏れている方でした。 好きなものを好きで居続けている、そんな感じがしました。本当にありがとうございました。



帰りの道中で見付かったヒステランギウム属の一種。便乗ですが何とか自力で発見できました。 持ち帰れる標本を採取できていなかったので一安心・・・。 この辺から何となく発生する環境を見つけるコツが分かってきた気がしました。遅いですが。



それが最後の「Octaviania nonae」の自力発見に繋がりました。 遠くのほうから「あのカシ怪しい」と言いながら探してみれば的中です。 この観察会でとりあえず探し方の基本は何となく頭に入ったような気がします。 しかしこのような素晴らしい環境はそうそう有りません。地元での発見に活かしたいトコロですね。

ここで日没が近づき、地面が暗くて見づらくなってきたので観察会は終了となりました。 帰る途中にイノシシとニアミスするなどトラブルも有りましたが無事下山。 そこから車で市街まで移動してラーメンを食べ、店の前で標本を分けて頂き解散となりました。 正直この段階で地下生菌研究会への参加で心が揺れていましたが、まだ踏み切ることができませんでした。

この観察会に参加された皆様。

本当にありがとうございました!!!

そして話はこの観察会をどろんこさんに話したことで新たな展開となります。 ここで研究会への加入でトドメを刺されるのですが、それはまた別のお話・・・。


絵の話題。



122人目は夏から何度もデザインを作り変えた難産娘。

昨年の八丈島遠征夜の部最大の目的「Resinomycena fulgens (ギンガタケ)」擬人化の「天夜 銀河」嬢。 見た時から髪の光り方を大事にしようとデザインは思い付いていたものの、実際に絵にしてみると何か違う。 その後何度もデザインを微調整した結果、初心に立ち返ってシンプルで特徴が伝わりやすいデザインにしました。

他の発光娘と違ってサイト上での掲載方法に凝りました。 オンマウスしないと姿が見えないのは本種を実際に見た経験から。 シイノトモシビタケほど明るくはなく、ツキヨタケほど子実体が目立つわけでもない。 そんな彼女の特徴をこれで少しでも表現できればなぁと。

当初、服の光は穴が空いていて、そこから体の光が透けているって設定を考えていました。 しかしそうなるとあの天の川のような光の帯には短いので、袖を伸ばしたくなり断念しました。エロいと思ったんですが。


写真整理も残りわずか。やっとだ!でも次のオフレポも濃いぞぉ〜?

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>擬人化が頻度高くて嬉しい今日この頃です
>
>とりゅふさんのにほひ嗅いでブヒブヒしたい( ˘ω˘) (はむこ さま)

海苔の佃煮ですけどね!日本じゃブタは使えないんだろうなぁ。
今になってキノコ擬人化熱がメッチャ燃えてます。まだまだ続くよ!


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