■シャクトリムシなのかハリセンボンなのか
[23:37 2022/07/31]
□Update...[Kinoko]更新 & [Personification]更新

数えられません。

諦めたワケじゃないんです。実は7月の30日31日と連続で冬虫夏草探索してるんですよ。 30日は地元、31日は以前ヤンマタケが発見された場所での再調査です。 ここでも凄まじい大発見があったのですよね・・・。嬉しいことに。ええ、嬉しいことに。 なので全然整理が済んでいないのであと何枚増えるか分からないのです。 ただこのままだと確実に600枚超えると思うのでマジで焦りたいと思います。


キノコの話題。

キノコシーズン到来です!!!

Twitterのタイムラインもキノコ写真で賑わい始めました。 で、実は岡山遠征と言う超大規模オフをホント数年振りに実施しました。 ガガンボ氏主催で大成功を納めたんですが・・・ちょっと問題がありまして。 実はその後実施した探索オフがまたしても大成功を納めちゃったんです。 しかも絵の関係でそっちを優先せざるを得ないんですよね・・・申し訳無いです。 何とかオフレポは書きたいんですが、最悪Twitterの当時の投稿に代えさせて頂くかも。

ここからが本題。5月の日記でヤンマタケの擬人化記事があったのを覚えておいででしょうか? あのオフも大成功だったのですが、その時からずっと私は思っていたことがありました。 「この場所は最盛期に行ったら絶対ヤバい」と言う感想です。 もうプンプン臭うんです。この場所は絶対に出る。冬虫夏草が出る、と。 そして梅雨明け以降の降雨のお陰でコンディションは完璧。 今だと言うことでいつものメンバーに声をかけました。 するとあれよあれよと参加者が集まり、総勢5名の各分野のスペシャリストが集結。 最終的には私と青fungi氏、アメジストの詐欺師氏、SORA氏、しかたけ氏の総勢5名に。 4月の探索には私とアメさん、SORA氏も参加していたので結構メンバー被ってますね。



探索を始めるとすぐに見慣れないクロニガイグチや、イグチに感染するHypomycesなどが次々見付かります。 そして探し始めて数分で私が冬虫夏草を初発見。すぐに「ホソエノコベニムシタケだ!」と叫びました。 ホソコベは地元でも見ているのでそこまで衝撃は無かったんです。 なので適当に写真を撮ってスルーする気マンマンでした。 しかしマクロ撮影した子嚢殻に違和感があり、帰宅後に胞子を観察すると何とヌンチャク型! 何と1984年から正式な発見報告が途絶えていたホソエノコベニムシタケ(山形型)でした。 本当のホソエノコベニムシタケはかつて「財田型」と呼ばれていたもので属レベルで異なります。 しっかり観察しておいて良かった・・・。



アメさんが突如叫びました。「シャクトリムシハリセンボンだ!」ヤンマタケの時のような衝撃再び。 皆で駆け寄るとそこには珍しくシダの葉裏に付いた立派なシャクハリが! シャクガの幼虫から発生する気生型冬虫夏草で、その形状から人気がありますね。 ただ自分は以前発見したものの胞子観察に失敗しているので一時的に標本を預かり、 胞子観察後にお返しすることで契約成立となりました。ヤッター!

すぐ近くでマユダマタケに重複寄生されたシャクトリムシハリセンボンも見付かりました。 フタイロスカシツブタケではない重複寄生菌に負けてるのは初めて見たかも知れません。 この段階ですでにフィールドの実力を見せ付けられているのですが、まだこれは始まりに過ぎませんでした。



普段は冷静沈着な青fungi氏が発見して大興奮したのがヤドリツブチャワンタケ。 何と古くなったマメザヤタケなどの子実体表面に発生すると言う非常に異質なチャワンタケです。 ヤグラタケの子嚢菌類バージョンと言った感じ。発見例が非常に少ない激レアキノコなんです。 全員で代わる代わる撮影し、発生量も十分と言うことで標本採取もできました。 ただこの場所、足を踏み外すと谷底に真っ逆さまだったのでちょっと怖かったです。

さて、その後もホソエノコベニムシタケ(山形型)やハゴロモツブタケと思しき冬虫夏草が見付かりつつ入口に到着。 そう、何とここまででフィールドの入り口に到着していなかったんですよ。どんな場所だよココは。 この段階でもうお昼が近いので早めの昼食。その間にもチョコチョコと発見があったりしました。



Gibellula属不明種を発見。雨の当たらない削れた斜面の影で発見。 小さい体に黄色い菌糸、そして肉眼でも分かる大きな子嚢殻。超カッコイイです。 しかたけ氏がお気に入りになったようで、気合い入れて撮影していたのが印象的。 子嚢胞子を吹かせるが難しいそうですが、我が家では奇跡的に成功しました。



ここで地衣類のスペシャリストSORA氏が大発見!氏も興奮するThelocarpon属不明種が見付かったのです。 地衣化した菌類は多いですが、本種は何と直接子嚢殻を形成すると言う異端中の異端。 紫外線を照射すると周囲の地衣類が赤く、本種が緑色に蛍光するので良く分かります。 その後自力発見もでき自分も嬉しかったです。 氏は前回はあまり収穫は無かったですが、やはり何か居ると確信していた模様。 その後も珍しい地衣共生の担子菌類を見付けてホクホクだった模様。



ちなみに帰り道でシャクトリムシハリセンボンを自力発見することができました。 これでアメさんに標本をお返しできました。ケースを切らしていたらしく焦ってましたけど。 その後自宅にて胞子観察にも成功。完璧な遠征となりました。

入り口に戻って収穫の凄さに盛り上がってワイワイ。結構長い間話し込んでいました。 ある程度区切りを付けて皆さんとはお別れ。本当にありがとうございました。 なおこのフィールドは7月31日にも再調査を行ったのですが、ヤベェのがまた出ました。 訪れるたびに新規発見がある。凄いフィールドだと思います。 来年はいつものメンバーで泊りがけの遠征を計画する予定です。楽しみ!


絵の話題。

キノコ擬人化145人目はヤンマタケ同様ずっとデザインを温めていたこのお方!



遂に「Ophiocordyceps sp. (シャクトリムシハリセンボン)」擬人化の「尺取 千針 (シャクトリ チハリ)」ちゃんです。 実は以前仮デザインしたことがあり、コンセプトは同じですが、今回の発見を受けて結構デザインを変えました。 でもおかげで自分でもヨシ!と思えるデザインが描けたと思います。

ずっと写真図鑑に居たのにあえて擬人化しなかったのには理由があります。 1つは古い子実体しか見れていなかったこと。 私が発見したものは前年に成熟した残骸で、宿主も子嚢殻も相当古くなっていました。 これでは本種の本来の色合いが実感できないと思っていました。 もう1つはそれに伴い胞子を見れていなかったことです。 やはり胞子までしっかり確認できて冬虫夏草は情報が揃ったと自分は考えています。 なので今回それが叶ったので無事に擬人化と相成りました。

擬人化デザインのコンセプトはズバリ「モニタから目を離したらシャクトリムシハリセンボンに見える」です。 初期デザインより本来の姿に近付けることができたのではないかと思っています。 実は色彩については個人的に配色が似ていると感じているハマキムシイトハリタケに近付けているんですよね。


と言うことでとんでもない大収穫だったんですが、7月30日31日と立て続けに冬虫夏草祭でした。 もう個人的に虫草祭をやったような感覚です。岡山遠征以降は冬虫夏草充してますわぁ。 とりあえず今回でアホみたいにまた写真ストックができてしまったので、更新急ぎますね。でわでわ。



拍手&コメント 
   

■楯
[23:04 2022/07/18]
□Update...TOP絵更新 & [Kinoko]更新 & [Gallery]に1枚追加

キノコの話題。

530枚です。

もうムリかも知れません。

そりゃサイト更新してないのにオフ会は大成功。小規模探索はバンバンやってるんですから。 増えるのは当然のことです。反省です・・・ちょっと真夏のクソ暑い時期は引き籠もって写真整理に専念しますかね。 掲載する写真も選別して残念ですがイマイチかな?って写真は弾いて行こうと思います。じゃないと間に合わない!

副趣味のほうも少し落ち着いたので時間は取れる・・・と思いたい。


艦これの話題。

実は結構大規模オフとかやってるんで、それを書こうとも思ったんですが、 Twitterで詳細に経緯書いちゃってるのでオフレポは次回簡単に済ませようと思っています。 なので先にコチラ、艦これの2022春イベント「激闘!R方面作戦」及び「血戦!異聞坊ノ岬沖海戦」の戦闘詳報です。



全甲攻略達成!



甲種勲章GET!!!

通算20個目の甲種勲章を手に入れました。ちょっと自分の中で一区切りついた気がします。 後述しますが今回は今まで以上に全甲提督の甲難易度断念をリアルタイムで見たイベントでした。 一部では過去最高難易度あるいは竹イベに匹敵とまで言われていましたね。



そして今回も全艦コンプ維持成功。これだけは最初に全艦コンプしてから1度も欠かしていません。 あと我が鎮守府の鉄の掟であるダメコン系不使用もしっかり達成しています。 そのためにわざわざギミックでダメコン潜水艦1人で行く場所に回避全振りで向かって達成してるくらいですし。



ドロップも中々。個人的にはケッコンもして2人目を欲していた矢矧と、何と言っても大和でしょう。 大和についてはコンバート可能なので改二と改二重の2人体制にしたいと思っていたトコロですし。 海防艦もかなりドロップしたので耐久や対潜もジワジワと増やすことができました。

では順調だったかと言うと、過去最高に攻略で沼りました。マジでキツかったです。 E-1は確かに難しかったですが、特にE-3で徹底的に沼りました。 難しいと言うか噛み合わなかったんですよね。普通こうだろうと言う流れが来なかったんです。 そのため前段で無駄に資源をすり減らし、後段は非常に心配でした。



でも嬉しかったのは初期艦の電ちゃんを大暴れさせてあげられたことです。 改二勢が増える中で中々イベントの要所に投入できなかった電ちゃん。 今回のE-3へのカットインが飛んだ時は嬉しくて絶叫してました。マジで好き。愛してる。もう1回ケッコンしたい。

ここからは順調に進んでラスボスの装甲破砕まで済ませてキノコ遠征へ。旅館で伊201は無事掘れました。 ここまでは計画通り、帰宅後は割りだけにしておきたかったので、掘れなかったどうしようかと・・・。



そしてE-5ですが、マジで超絶難易度でした。練度も装備も完璧でも最後はお祈り。 道中も苛烈でボスも圧倒的な装甲と開幕雷撃。大和武蔵の特殊砲撃無しでのクリアは正直想像できません。 5-5の難易度を崩壊させたやまむさタッチが最低ライン。そこからガチャが始まる感じです。 何度も夜戦で撃破寸前まで追い込みましたが、友軍をもってしても撃破は叶わず。 しかしクリアの瞬間は突然。基地と支援が少し削ったところを武蔵のタッチが直撃、開幕ワンパンを初経験! 今まで動画などで見ては来ましたが、自分で経験すると嬉しさより驚きが勝りますね。友軍なんてなかったんや・・・。

これ武蔵旗艦のほうが倍率的に大ダメージが出たらしいですね。 でもイベント的に山ちゃん旗艦でクリアしたいじゃないですか・・・。

と言う感じで無事クリアはできましたが、今回の難易度は本当に高かったみたいですね。 あのま○ゆ提督でもクリアできず、あのコ○ン作者提督ですら苦戦したと聞いています。 ここが超えられるくらいまでウチの艦隊は強くなったんだなぁとしみじみ。 でも同時に装備改修不足を感じざるを得ませんでした。次回イベントまでの課題ですね。


絵の話題。

サイトTOP絵更新です。今回はとあるTwitterのフォロワーさんに刺激を受けて食虫植物擬人化です。 個人的に一番好きなウツボカズラの「Nepenthes clipeata (ネペンテス クリペアタ)」を擬人化してみました。 本種はインドネシアの西カリマンタンにあるケラム山のみに自生する非常に貴重な種。 にもかかわらず1900年代後半に起きた森林火災で自生地が壊滅。 その後の調査で生存が確認できたものの、その個体数はあまりにも少なく、 現在でも「最も絶滅の危機に瀕しているウツボカズラ4種」に数えられ、保護活動が行われています。

本種の最大の特徴は葉。主脈の先端が伸びて捕虫袋を作るのがウツボカズラの特徴です。 ですが本種は何と葉の中央から蔓が離れると言う極めて異質な特徴を持ちます。 そのため葉が丸くなり、種小名である「clipeata」も「円楯状の」を意味します。 この葉の後ろに袋が隠れますが、これは切り立った花崗岩の大地に貼り付くための構造。 葉が巻き込むことで周囲の物を掴みます。葉の裏だけに剛毛が生えているのも滑り止めのためです。

擬人化デザインは見た目そのまんま。肩の火傷は山火事から逃れた名残です。

最後に私が刺激を受けた素敵なウツボカズラ擬人化絵描きさんをご紹介。



旧TOP絵の「レイマリは正義」がギャラリ保管。正直変えたくないくらいお気に入りでしたね。 しかもTwitterにて東方異形郷の作者様である寿司勇者トロ氏に紹介して頂きました。ありがとうございました!


と言うことで次の艦これイベントまでは大きなイベントも無いですし、まったり写真整理を続けましょうかね。 流石にこれはまずい。コレ以上は秋に確殺される・・・頑張れ俺。描きたいラフも貯まりまくっててもうどうしましょう。



■ comment ■
日本にもあるんですね
お住まいの地域は? (これ さま)


これ個人メールの到着時間で何となく分かるんですが、ヒカゲシビレタケについての問い合わせですね。 恐らくこの方とはこの後メールにてやりとりさせて頂きましたので、ここでは詳細は避けますね。 ただ結論だけは申し上げておくとダメです。それだけ。

■ comment ■
初めまして。Wikipediaさんのドクツルタケちゃんのページから参りました。その美しさに完全にしてやられました。 キノコ図鑑、楽しく拝読しております。有難う御座います。 (名乗る価値も無い さま)


むしろこのコメントでWikiにウチへのリンクがあることを初めて知りましたよ。どうなってんです。 誰ですかリンク貼った人。正直に手を上げなさい。先生喜ぶから。 ただ厚生労働省と東京都福祉保健局の次にウチへのリンクがあるのはどうかと思いますけどね。 これからもジワジワ娘は増えると思うのでお暇な時にでも見て頂ければ幸いです。

■ comment ■
スマホで毎日少しずつキノコ図鑑を読み進めて、なんとかラテン語順の全項目に目を通すことができました。 素晴らしいと同時にありがたい情報の宝庫です。ありがとうございます。
既に把握済みかもしれませんが、途中で見つけた点を報告いたします。
Agaricus moelleriのトップ画像が表示されません。
Boletus pulverulentusのページがありません。
Coltricia cinnamomeaの項目が重複しています。
Cordyceps tenuipesのリンクが記事下段のハナサナギタケに飛びます。
Echinoderma asperumの語順が1段ズレています。
Holrermannia corniformisのタイトル学名からrが抜けています。
Marasmius siccusの記事中でひだが粗のところが密になっています。
Ophiocordyceps sp.(kuchikikanotsunotake)とOphiocordyceps sp.(kimawariaragetsutonomitake)のリンクが入れ替っています。
Psathyrella multissimaのタイトル属名がPolyporusになっています。
Pseudomerulius curtisiiのタイトル属名がPaxillusになっています。
Sarea resinaeのページがありません。
Moelleriella sp. No.002のタイトルが001になっています。


ありがとうございます!!!
マジでこう言うの自分では全然気付けないのです。メール頂いてすぐに全て訂正しました。 何でここミスった?ってのが結構ありますね・・・反省です。 特に学名変更時などに起きたと思しきミスが多いので今後慎重に作業しようとおもいます。



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