■Agaricus moelleri (ナカグロモリノカサ)

■ 2011年07月31日 撮影

一般的な種にもかかわらず、意外な事に出会いが遅かったんですよねー・・・。
竹やぶや様々な林内に発生する「中黒森傘」です。分かりやすい和名ですね。
大型で見栄えが良く、群生する事が多いので、写真撮影派としてはありがたい!


■ 2011年07月31日 撮影

和名の由来はこの傘。中心に向かうほど暗褐色になるのが特徴です。
褐色の表皮は成長に従って細かくヒビ割れ、傘が開く頃は中央が褐色に。

肉も厚く、食べ応えが有りそうですが、とんでもない!立派な毒キノコです。
腹痛や下痢など、とても毒キノコらしい胃腸系の症状を引き起こします。
ただ本種の肉には強い薬品臭が有り、食べる気は起きないかな?

■ 2009年07月10日 撮影

裏返してみました。裏側は全体的に白っぽくて、何とも清楚な雰囲気ですね。
丁度皮膜が破れ、つばができたトコロですね。つばは膜質で結構大きいです。
注目すべきはひだ。うっすら淡紅色を帯びています。もう分かりますね。
本種はハラタケ科ハラタケ属。胞子が最終的には紫褐色になるのは同じです。
また根元はやや膨らみ、触ると黄色に変色すると言う性質が有ります。

■ 2009年07月10日 撮影

大きくて恐い。竹やぶの切れ目、草むらに大群生を作っていました。
暗いやぶの中にもハッキリ分かる大きな群生があちこちに見えました。
どうやらこの竹やぶはこの時期、本種の巣窟となっているようですね。
この個体群は傘の径が15cmの大型クラス。迫力に圧されてしまった・・・。


■ 2009年07月10日 撮影

これでこそハラタケ属菌。胞子が紫褐色になるため、ひだがチョコレート色。
傘の縁や柄が真っ白なので、この黒さが引き立ちます。凄い裏と表のギャップだ。

■ 2010年07月04日 撮影

今年もこの梅雨時に竹やぶに大群生を作っていました。見付けやすいね!
竹やぶの周囲にサクラが植えられ、春には綺麗な花吹雪が舞っていた場所です。
不思議と竹やぶの中ではなく、サクラの根元に集中的に発生していました。


■ 2010年07月04日 撮影

まだ幼菌だったため白色のつばがひだを覆ってます。実にハラタケ属らしい姿。
つばは白色で上面は滑らかなのですが、下面は綿くず状になっています。

■ 2010年07月04日 撮影

色が地味なので見付けにくいかと思いきや、大型なのでイヤでも目に入ります。
雨降りの影響か傘に色ムラができ、中央が黒いと言う特徴が分かりにくいです。


■ 2010年07月04日 撮影

成菌のひだは綺麗な紫褐色。傘の色も似てるので違和感が無いですねぇ。
逆に柄やつばが白色なので、傘の部分だけが浮いて見えるのも面白いです。
あと柄に対してひだが離生しています。ハラタケ属に多い特徴ですが。

■ 2010年07月10日 撮影

なんだコレは・・・。群生するとキモチワルイですねコイツ。

■ 2011年07月31日 撮影

この光景は初めて見ました。傘の色が全然違いますが、これ胞子です。
風で舞い上がったのか、横に別個体が有ったのか、降り積もったみたいです。
本種の胞子紋は紫褐色なんですが、それが実に良く分かる姿ですね。

■ 2011年07月31日 撮影

まぁ見事に竹やぶに生えますね。それ以外の発生環境に出会った事が無い。
この時期この場所を訪れると、数日前に雨が降っていれば確実に出てます。
もう何度も見たキノコなんですが、見事な群生を作るので見応え抜群です。


■ 2011年07月31日 撮影

綺麗な個体が多い一画だったので、パシャリ。見られてるみたい

■ 2013年09月09日 撮影

毎年見事な群生を形成していたポイントですが、今年は流石に乾燥してたか。
見れたのは辛うじてこの2株。しかもあまり出来は良くない個体でしたね。
それにしてもやはり竹とか笹がお好きのようで。有機物が多いからかな?
■図鑑TOPへ戻る