■Agrocybe praecox (フミヅキタケ)

■ 2009年07月04日 撮影

ブナとウラジロモミの混生林内に一際目立つキノコらしいキノコの姿。
和名「文月茸」。ご存知の通り旧暦の7月と言う名を持ちます。確かに7月ですね。
しかし本種は元々春のキノコ。高地のため季節が遅れて来ているようですね。
腐生菌のため菌根を形成せず、畑や道端、場所を選ばず発生します。


■ 2009年07月04日 撮影

傘は黄土色で平滑。普通傘の中央が色が濃く、少し盛り上がります。
この個体も中央は凹んでいるように見えますが、中心部のみ少し膨らんでいます。
管理区画内なので引っこ抜きは禁止。裏側は残念ながら撮影できませんでした。

中には糞の上にも発生しますが、昔から食べられてきた食菌なんです。
確かに香りも良く、風味も良いそうす。また歯応えが有り、炒め物に向くとの事。

■ 2009年07月04日 撮影

最初はヤナギマツタケだと思ったんですが、すっごいさっき見た気がしました。
フミヅキタケは地上生の菌なので樹上に生えている事に物凄い違和感を覚えます。
やたら黄色っぽくて傘にヤナギ特有の放射状のシワが全く見られません。
少し怪しいですが材上にも発生すると聞いた事が有るので、多分合ってるハズ。


■ 2009年07月04日 撮影

やっと裏側が撮影できました。高い所に生えていてくれて逆に助かりましたね。
ひだは最初白色ですが、成熟すると暗褐色に変化します。柄にはつばが有ります。
つばは膜質で本来白いのですが、傘からの胞子を被って暗褐色になります。
柄は傘よりも淡い色合いで中空。かなり繊維質で硬くしっかりしています。
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