■Alloclavaria purpurea (ムラサキナギナタタケ)

■ 2017年10月01日 撮影

ずっと出会いたかったんですが、探せども探せども見付からなかったヤツ。
地元の方が地元で見付けてたんですが、他の場所で何とか発見できました。
秋にマツ林地上に発生する美しいヒダナシタケ型の「紫薙刀茸」です。
今までアミタケやハツタケを探し続けてきたのに何故会えなかったの?

以前はシロソウメンタケ(Clavaria)属でしたが、何と全く縁遠い種だと判明。
分子系統解析の結果、分類上どの位置に居るのかさえ分からなりました。
そのため現在は属名は与えられても所属科未決定と言う立ち位置です。


■ 2017年10月01日 撮影

子実体は平たい棒状で淡紫色。これが群がるように複数本立ち登ります。
上の写真でチラッと写っていますが、基部には白色の毛が生えています。
外見的にはどう見てもシロソウメンタケの色違いって感じなんですけどね。

色が色なのでそうは思えませんが、こんな外見で普通に食菌なんですよね。
ただ肉質が脆く歯ごたえは無いので、風味を楽しむだけと言う利用方法です。
クセは無いので天ぷらにしたりお吸い物に入れたり、季節感は楽しめる模様。

■ 2017年10月01日 撮影

クロマツ林内の狭い範囲に大群生していましたが、以外に目立たないですね。
理由は簡単で、紫色と言う異様さながら彩度が低いので目に付かないのです。


■ 2017年10月01日 撮影

拡大してみました。乾燥した日が続いていたため先端部が乾いてしまってます。
と言うかマツ林は元々水捌けが良く乾きやすいたハズなんですけどね・・・。
これは本種がマツの菌根菌である証でしょう。外生菌根を形成するそうです。

■ 2017年10月01日 撮影

これ・・・地面からエロい触手が出てるみたいに見えるんですけど・・・。
■図鑑TOPへ戻る