■Amanita ceciliae (テングツルタケ)

■ 2006年07月11日 撮影

林道のような場所を歩いている最中に発見。すらりとした姿は優雅さすら漂う。 結構大きく見えますが、高さは15cm程度とちょっとコンパクトサイズ。 夏から秋、体感的には初夏に広葉樹林地上に発生する「天狗鶴茸」です。 本種は私の中でも特に思い出深い、特別な存在だったりします。 ちなみに左下に何か変な菌が居ますが、恐らくホウライタケ属の幼菌でしょうね。

もっと高画質な写真もあるのですが、あえてこの写真をTOPに使います。 なぜなら本種こそキノコに興味を持ったキッカケ、かつキノコ狩り1日目に撮影した写真だからです。 この頃のカメラは所謂「おもちゃデジカメ」であり、超低画質な写真だったりします。 でもこの写真だけは、この写真だけは変えられないと思います。


■ 2006年07月11日 撮影

灰黒色の粉状のつぼの破片が傘の上に残る、傘の周囲に条線が入る。 柄が灰色の粉を吹いてる、などなど、非常に同定しやすい特徴を持っています。 何よりも本種の傘は真っ平らに綺麗に開くことが多く、立ち姿が優雅です。 全体的な色味も灰褐色で、シックな色合いです。 傘の色が違って見えますが、これは光の当たり具合で、同じ子実体です。


■ 2006年07月11日 撮影

これは裏面。いかにもテングタケ科って感じ。つばは無いから和名に「鶴」。 ひだは白色で密、柄に対して離生します。 この頃は抜いて裏返すと言う行為が思い付かず、変な角度で裏を撮影しています。

姿は清楚で美しかれど、まぁ当然ですが毒キノコです。まぁAmanitaですしね。 食べると胃腸系の中毒を起こすとされ、特に下痢症状が激しいそうです。 ただテングタケ科の有毒種の中では比較的弱毒のようですね。 致死性ではありませんが、見付けても採らずにその綺麗な立ち姿を見るだけにしましょ。

■ 2008年06月28日 撮影

キノコは人間生活の場に如何に身近かが分かる画像。奥は民家です。 普通に道を歩いているだけで気付く距離。こんな場所にも見慣れないキノコ。 これだからキノコ探しは止められない!相変わらずお美しい立ち姿で・・・。

■ 2009年07月18日 撮影

原点回帰。私がキノコに興味を持つキッカケとなった場所に帰りました。 ここでこのキノコを見た時から全てが始まったんですよね。懐かしい感じです。 3年前のこの場所。また本種が出迎えてくれました。まだ生えていてありがとう。

■ 2010年06月27日 撮影

あまりにも良い雰囲気だったので、気付いたら夢中で撮影していました。 雑木林からスギの植林へ切り替わるジャスト境目に数株スラリとした個体が。 薄暗い森の中で何故かそこにだけをスポットライトのように照らす木漏れ日が。 まるで「もっと見て」と言っているような気がしました。自然には敵わないなぁ。

■ 2013年06月30日 撮影

あまり綺麗な個体に出会えない本種。私がキノコに興味持ったキッカケなのにね。 ですが久々にハッとする個体に出会えました。やはりこの立ち姿は美しい! 本種は撮影日を見れば分かりますが、不思議と6月〜7月の発見が多いですね。

■ 2014年07月08日 撮影

やはりコイツは顔を出すのが早いです。Amanitaの季節を告げるAmanitaか?

■ 2019年07月20日 撮影

そう言えば最近写真を撮っていなかったなと思い撮影。自然公園にポツンと生えていました。 思えば本種のお陰でこのホームページはこの規模になっていると言っても過言ではありません。 まぁコイツのせいとも言えるんですけどね。

■ 2020年10月11日 撮影

良く行く公園で久し振りの出会い。結構キレイな子実体だったのでしっかり撮影しました。 思い出のキノコなので出会うとやっぱり嬉しいものですね。


■ 2020年10月11日 撮影

引っこ抜いてしっかり撮影しているのはTOP写真になる可能性を考慮してのことでした。 初めてキノコを撮影した日の写真なのでおもちゃデジカメの画質は酷いものです。 なので毎度毎度見付けるたびに差し替えが頭をよぎるのです。 でもいざ作業を始めたら差し替えできねぇよ!


■ 2020年10月11日 撮影

傘はこんな感じで、意外と初見のような大きな外皮膜の破片の子実体に出会えないんですよね。 破片のような厚みのある大きな破片は未だに初見のTOP写真の子実体くらいしか見ていない気がします。 外皮膜の破片は脆いので、成長とともにこのように細かくなるのが普通のようです。
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