■Amanita ibotengutake (イボテングタケ)
■ 2006年10月04日 撮影 ずぅっと見たいみたいと思っていたら灯台下暗しとはこの事。良く行く林に生えてました。 以前は「テングタケ針葉樹林型」と呼ばれていた「疣天狗茸」。非常に大型化します。 テングタケと古くから混同されていましたが、別種である事が判明しました。 どうでも良いですけど、臭いに釣られてか小さなハエが一匹右上にホバリング中。 ■ 2006年10月04日 撮影 本種の最大の特徴は名前にもなってる傘の表面のつぼの破片の形状です。 テングタケが白くてボソボソした膜の破片なのに対し、本種は明らかにイボです。 硬質で色も黄土色っぽいです。しっかり付いていて雨などでも中々落ちません。 あとこれは個人的な印象ですが、破片に偏りが無く、傘全体に満遍無く付きます。 これも説明は必要無いとは思いますが、テングタケ同様に毒キノコです。 含む毒成分も中毒症状も同様。胃腸系と神経系の中毒。詳しくはテングタケ参照。 ■ 2006年10月04日 撮影 近くに成菌も生えていました。傘の直径は20cmを超えています。かなり大きいです。 ■ 2006年10月04日 撮影 コチラ裏面です。ゴツいですね。柄の模様もテングタケよりも強く出ています。 実はこの写真を見るとテングタケとの大きな違いが分かるんですが・・・。 そうです、つばが無いんですよね。本種のつばは取れて消失しやすいです。 ■ 2006年10月04日 撮影 もう一つ、テングタケとは大きく異なる特徴。それは基部のつぼです。 テングタケのつぼは成長に伴って柄の周囲に襟巻状になって残りますが・・・。 本種のつぼは何重にも重なります。また本種の基部は巨大化します。 こして比較すると両者の違いは結構有ります。別種と言われれば納得です。 ■ 2006年10月13日 撮影 良い感じの幼菌を発見できました。丁度特徴が見やすい状態です。可愛いなコレ。 まだつぼの皮膜が表面に残っているので傘の色が非常に薄いです。 イボ以外のつぼの破片は時間と共に脱落してあの濃い色の傘に変化します。 初期の段階ではイボも純白で、若干粉を被ったような見た目です。 ■ 2006年10月13日 撮影 比較的広葉樹の割合が多い場所に生えていた株です。奥には大きめの幼菌。 乾燥していると良く分かるんですが、独特な粉っぽい臭気を感じます。 たまに臭いに釣られてかハエの類が周囲を飛び回っていたりしますね。 ■ 2006年10月13日 撮影 この一帯はイボテングの大群生地です。全部で20株近く見付けられたと思います。 幼菌からそろそろ消滅しそうな老菌まで、一度に見れてオトクな光景でした。 ■ 2006年10月13日 撮影 以前は勿体無くてひっくり返せなかったんですが、これだけ有れば一株くらい!!! とても綺麗に揃ったひだ。いかにもテングタケ科らしい裏面です。美しい・・・。 この株はギリギリつばが残っていましたが、半分は消失し、落ちる寸前でした。 ■ 2006年10月13日 撮影 あまりの堂々さに思わず撮影してしまいました。とても立派な形の良い個体です。 傘の色が若干薄くなってしまっていますが、サイズが全てをカバーしています。 見てて気が付いたんですが、イボの周囲に亀の甲羅のような模様が有ります。 乾燥すると現れるようで、イボの周囲の表皮が硬いため起こるのだと思います。 ■ 2006年10月20日 撮影 ただ載せたかった。それだけ。何となく落葉を持ち上げてる感に萌えたから。 ■ 2006年10月16日 撮影 4兄弟を発見しました。もう見た目に良い雰囲気です。一列に並んでいます。 イボテングは単体で生える場合も有りますが、並ぶ場合は一直線が多いです。 恐らくかなり大きな菌輪を描いており、これはその一部なのだと思われます。 ■ 2006年10月19日 撮影 三日後にもう一度行ってみました。5分ほどで来れるので気軽に寄れますね。 これはまた随分と大きくなりましたね〜。良い感じに育ってくれています。 ただ右から2つめの個体は上手く成長できなかったようです。残念・・・。 ■ 2010年07月04日 撮影 あまり私の住んでいる地域では見れないのですが、珍しく発見しました。 以前も近くで見たのですが、その時は成熟しきってイボが有りませんでした。 周囲は広葉樹が多いですが、写真右にマツの巨木が数本有ります。 ■ 2010年07月31日 撮影 何か久し振りにイボテンらしいイボテンを見たような気がしますね・・・。 つぼの破片からテングタケかと思いましたが、ふやけてるだけみたいです。 ここは元々スギの植林へ向かう林道だったようですが、現在は不使用です。 その道路のド真ん中、タイヤに踏まれない場所にどどーんと出てました。 ■ 2012年07月07日 撮影 近所の公園を歩いていてビックリ!公園のブランコ脇に異様な巨体を発見しました。 近くに古いマツの木が有るので、それに付いているみたいです。凄い迫力だ・・・。 ただ撮影中公園で遊んでいる子供たちが不思議そうな視線を送ってくれました。 ■ 2012年10月20日 撮影 全然狙ってなかったんですが、偶然光の加減で良い写真が撮れたので満足です♪ 自然公園の歩道脇に立派なイボテンさんを発見。右に見えるのが遊歩道ですね。 何も考えず撮ったら良い具合に左側が青い影になり、何か良い感じになりました。 やはりイボテンさんはテングタケよりもずっと大きくて実に写真映えしますねぇ。 |