■Amanita kotohiraensis (コトヒラシロテングタケ)

■ 2013年09月23日 撮影

初めてその姿を見れました。シロテングタケに似てますが違いますよ〜。 香川県琴平町で発見。和名にも学名にもその名を刻む「琴平白天狗茸」です。 一昔前の図鑑には記載されていない比較的新しい種ですが、結構一般的です。 初発見時は暗所な上に株の状態も悪かったので、良い写真が撮れて嬉しい! 夏真っ盛りにシイカシの広葉樹林地上に発生し、発生量も多いです。

基部が膨らんでいることから良くタマシロオニタケと間違われています。 外被膜の破片の形状が全く異なるので、基部だけ見てはダメですね。


■ 2013年09月23日 撮影

すぐ隣に生えていた子実体なので、掲載順の都合上「同一個体群」として扱わせて下さい。 傘は真っ白で、所々に大型で厚いつぼの破片を付けるのが最大の特徴。 この姿はかなり異彩を放っており、色と合わせて似た種が存在しないと言えます。


■ 2013年09月23日 撮影

裏側です。傘の周囲につぼの破片が垂れ下がっているのが目に付きます。 次につばの位置に注目。ひだの直下に落ちやすいつばを付けます。 柄の途中に見えるリングはつばが崩れ落ちた物が途中で引っかかったモノ。 基部にはつぼは無く、膨らみだけが残っています。特徴はこんな感じかな?

属的にも毒キノコとしておいて問題無いでしょうね。美味だったら逆に凹む。 致命的ではない可能性は有りますが、安易に試すなどはしない方が良いかと。

■ 2013年09月23日 撮影

ここはオオオニテングタケの群生地です。本種も大群生していました。 この場所は他にもテングタケ科菌が多数発生し、Amanitaパラダイスです。 幼菌から成菌まで様々な成長段階を見る事ができ大満足の一日でした。

■ 2013年09月29日 撮影

何度か本種を目にし、ネットで他の方の写真を目にし、気付いた事が有ります。 個体差も有るのですが本種は基部が急激に膨らむ事が結構有るのです。 なので状態によってはつぼの破片の落ちたタマシロオニタケに見えちゃいます。

■ 2018年09月23日 撮影

何か凄い久々に見た気がします。目立つキノコなんで見逃しではないと思うんですが。 柄が段々になっているのは何故だろう?乾燥のせいでしょうか。

■ 2020年07月18日 撮影

正直TOP写真にしようと思っていました。だって理想的な群生だったんですもん! でもどうしても正面が幼菌で典型的な成菌じゃないのが何かなぁと思い断念。 やっぱりTOP写真はしっかりと傘が開いたものを載せたいですからね。


■ 2020年07月18日 撮影

目的のフィールドへ向かう途中の林道の斜面に群生していてすぐに分かりました。 やはり真っ白なキノコは目に付きやすいですね。 破片状の外被膜の破片が綺麗に残った美しい幼菌です。基部の膨らみも立派ですね。


■ 2020年07月18日 撮影

奥に見えていた成菌です。コレが手前だったらTOP写真確定だったんですが・・・。


■ 2020年07月18日 撮影

裏返してみると実にテングタケの仲間だなぁと思える外見をしています。 でもどちらかと言うと面白いのは隣の幼菌で、外被膜の破片が完全に脱落するともはや別物です。 タマシロオニタケもとげ状の外被膜の破片が脱落しやすいので、そうなると確かに判別が難しいかも?


■ 2020年07月18日 撮影

裏側を拡大です。本種のつばは薄い皮膜で粉に覆われています。 脱落しやすく、成菌では柄に貼り付いていることが多いです。 ひだの縁部が粉っぽいのは、つばが覆っていた時につばから移ったものだと思われます。

■ 2021年07月22日 撮影

2021年はコロナ禍で遠征できないと言うのに地元が大不作で全然キノコに出会えません。 もうやんなっちゃうなと思っていたフィールド終盤、日暮れ寸前で大群生に出会いました。 もう少し明るい内に見付けたかったなぁ・・・。

■ 2021年07月22日 撮影

これもTOP写真にしようかと迷いました。と言うかここTOP写真と同じ場所です。 最近この場所の見所であるはずのオオオニテングタケがあまり出ないので寂しいですけど。 TOP写真も考えましたが、やっぱりちょっと幼かったですね。


■ 2021年07月22日 撮影

うーん可愛い!こうして見ると和名のワリにはシロテングタケには似ても似つかないです。 妙に可愛く見えるのはこの基部の膨らみのせいなんでしょう。 人類は丸みを帯びた物に愛らしさを感じる生物ですので。


■ 2021年07月22日 撮影

引っこ抜いてみるとひだはつばに完全に覆われていました。なので少しだけ破ってから撮影です。 つばは本当に薄く脆いのでピンセットで突くとねっとりと剥がれます。


■ 2021年07月22日 撮影

ここからはオマケですが、この2株は妙に離れて生えていたので構図があまり良くなかったですね。 ある程度密集することもありますが、意外とソーシャルディスタンスを守っている印象です。 個人的には擬人化したいなぁと思うくらいには魅力的な種なので、何とかデザインを閃きたいトコロ。
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