■Amanita melleiceps (ヒメコガネツルタケ)

■ 2011年06月25日 撮影

雑木林の斜面に群生。超小型ですが、不自然なその形状は妙に目立ちます。
一瞬ヒメコナカブリツルタケ?と思ったんですがすぐに違うと分かりました。
そしてその次にウスキテングタケを疑いましたが、明らかに小さすぎです。
和名は「姫黄金鶴茸」。この響きだけだと何かやたら豪勢な気がしますね。


■ 2011年06月25日 撮影

小型で淡い黄色の傘を持ち、表面に黄色い粉を付ける可憐なキノコです。
ひだは白色。柄は上部が傘と同色で基部は膨らみ、つばは存在しません。
和名に「鶴茸」とありますが、どちらかと言うとテングタケに近い種です。


■ 2011年06月25日 撮影

裏側です。ひだは白色。柄は基本白色で上部はやや傘の色を帯びています。
基部が膨らみ傘表面に外皮膜を乗せている姿は確かにテングタケ似かな?

これは良く知られていますが、愛らしい外見に似合わず有毒キノコです。。
イボテン酸を含み、誤って食すと胃腸系や神経系の中毒症状を引き起こします。
毒成分と言い、大きさこそ違えどやはりテングタケに共通する部分が多いですね。

■ 2011年06月25日 撮影

目に入れても痛くないような幼菌です。ちゃんとつぼが有りますね。

■ 2011年07月31日 撮影

1ヶ月以上経ちましたが、まだ出てました。6月に見たのと同じ場所です。
どうも苔の生える斜面が好きなようで、平らな場所には生えてません。
こうして見ると傘は確かに黄色いですが、周囲はほぼ真っ白なんですねぇ。

■ 2011年06月22日 撮影

本種も他のAmanitaと比べると発生するのが早いですね。ヒメコナも同時期かな?
背が低いので雨が降ると周囲の土がハネて傘が汚れるのがちょっと残念ですね。

■ 2013年06月29日 撮影

この場所凄い日差しが強く乾燥した斜面なので、こんな状態の個体ばっか。
しかし本種はここでしかいまだ見ておらず、何故こんな場所なのか謎ですね。
あとこの場所は通りの多い車道脇で、撮影時に人目が気になると言う難点も。

■ 2014年07月13日 撮影

予想だにしなかった場所で偶然再会しました。以前とは全く異なる場所です。
物陰に小さいお姿を発見。人通りは多くてもこれは気付かないなぁ・・・。
撮影する後ろを通り過ぎる通行人達。なぜオマエはこんな場所ばっかに!


■ 2014年07月13日 撮影

すぐ傘が傷んでしまう本種ですが、樹の下なのでほぼ無傷でした。
小さくてもちゃんと傘の周囲に溝線が有るのが微笑ましいです。


■ 2014年07月13日 撮影

裏返してみました。何か本種のひだはヘニャってる事が多いような気が。



■ 2014年07月13日 撮影

すぐ近くに幼菌もありました。新鮮なので傘の表面に少し粘性が有ります。
周囲のサイズを気にしなければウスキテングの幼菌のようにも見えますね。
図鑑にも書かれていますが確かにシイやナラに菌根を形成しているようです。
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