■Amanita sphaerobulbosa (タマシロオニタケ)
■ 2013年09月21日 撮影 見た瞬間にすぐに名前が浮かぶキノコって実はあんまり無かったりします。 ですが本種は見た瞬間に「あ、玉だ!」と答えが出る「玉白鬼茸」です。 夏〜秋にかけて針葉広葉各種樹林内地上に少数群生し、当方初見でしたね。 シロオニタケの仲間は基部が膨らむ種が多いですが・・・本種は段違い! もっとスラリとした個体が見たかったので、次回発見に期待したいですね。 傘は白色で全体的に角錐状のつぼの破片を付けているのは共通してます。 つぼの破片はシロオニタケの物と比べて短く、色を帯び、密度も低いです。 ただ本種は成長すると全体的に少し褐色を帯びる事も有るみたいですね。 ■ 2013年09月21日 撮影 最大の特徴はこの基部。棍棒状ではなく急激に膨らむのが名前の由来。 ちなみに学名の「sphaer-」は「球の」、「bulbosa」は「玉ねぎのような」の意。 和名も学名も共にこの異様な基部を由来としている辺り流石ですねぇ。 しかしこうして引っこ抜いて横にするとまるでダンベルみたいに見えますね。 また、成長すると柄は同じ太さで長く伸び、柄の途中につばを形成します。 この下膨れは中々愛らしいのですが、実は本種は致命的な猛毒菌なんです。 誤食すると強烈な胃腸系の中毒症状を起こし、その症状はまるでコレラ。 ペンチン酸やヘキサジエン酸等の多くの毒成分を含み、まだ謎が多いそうです。 ■ 2013年09月21日 撮影 幼菌なんですが・・・超大きい基部の上に超小さい傘が乗ってて笑えてきます。 この段階ですでに基部は異様に大きく、この姿は他のキノコでは見れませんね。 |