■Amanita subjunquillea (タマゴタケモドキ)

■ 2010年07月17日 撮影

まさか出会えるとは思わなかった!様々な林内に発生する珍しい中型菌。
和名に「タマゴタケ」と有りますが、実際は猛毒のタマゴテングタケに近縁です。
てかタマゴタケとは似ても似つかぬ姿。実は和名がやや不適切と言われてます。
ちなみに和名は漢字で書くと「卵茸擬」であり、何が不適かは以下で述べますね。


■ 2010年07月17日 撮影

傘はくすんだ橙黄色で周辺部は黄色。周囲に条線が無い事に注目です。


■ 2010年07月17日 撮影

柄の上部には白色のつば、基部には同じく白色の膜質のつぼを付けます。
条線の無い特徴と合わせたこの3つの特徴はテングタケ科猛毒菌共通の特徴。
ひだは白色。これは類似の食菌であるキタマゴタケとの決定的な違いです。
柄は白色で表面に黄色の繊維状小鱗片を付着しだんだら模様になっています。

もう散々ネタバレしてきましたが、本種はトップクラスの致命的猛毒菌です。
毒成分は近縁のタマゴテングタケとほぼ同じ。肝臓に致命的なダメージを与えます。
そのため和名は本来「タマゴテングタケモドキ」とされるべきだったと言われています。
やや高山性のキノコですが、北海道では実際に誤食による悲しい事故が起きています。
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