■Armillaria mellea (ナラタケ)

■ 2007年11月09日 撮影

滑落事故多発の遊歩道、その道から外れた立ち枯れた広葉樹に群生。
さりげなく初見だったので大興奮しました!生えてる姿が美しい「楢茸」。
ナラタケモドキに似てると聞いてましたが、どこが・・・?全然違うよ!
柄は下方ほど黒っぽく、表面は若干ビロード状。白い鱗片が有ります。
モドキとの外見的な違いは、大きさもですが、つばが有る事でしょう。
オリミキ、ボリボリ等、様々な地方名を持つ、分布の広いキノコです。


■ 2007年11月09日 撮影

傘の表面は黄褐色ですが、コレは黄色タイプかな?実は結構難解。
ナラタケは変異が多く、将来的にはもっと種が細分化されそう。
傘の周囲には条線が有り、傘中央付近には細点が散らばります。
ナラタケモドキのような繊維質は全然見当たりません。

言わずもがな、美味な食菌として日本中で愛されてきたのが本種。
どんな料理にも合い、特に汁物では良いダシが出るので相性バッチリです。
しかし本種は生食は毒。さらにモドキ同様、過食は消化不良を起こします。
加熱調理すると色が黒ずみますが、それで正解。問題は有りませんよ。

■ 2007年11月09日 撮影

痛みも無く、見た目も美しい個体を発見。夢中で撮りまくりましたよー。
傘の直径は10cmと、かなーり大きかったです。食い甲斐が有りそうだ!
傘が少し白っぽく見ますが、これは上の傘から落ちた胞子ですね。


■ 2007年11月09日 撮影

オマケで裏側。かなり黄色いですね。やっぱり黄色タイプなんでしょうね。
比較的痛みが少なかったので、採取して鍋に入れて頂きました。美味い!
茹でると黒くなるんですが、良い味が出て美味しかったですね。オススメです。

■ 2009年11月12日 撮影

車内からも見えた。ナラタケモドキだと思ったんですが・・・。


■ 2009年11月12日 撮影

裏返して見るとつばが有る!ナラタケじゃん!凄い損した気分です。
立ち枯れた木の根から出ているのですが、どれも明らかに老成しすぎです。
食べるにはちょっと遅すぎましたね。でも場所は覚えた。来年は必ず・・・!

■ 2010年10月09日 撮影

大・発・生!!! 朽ち果てて苔生した倒木に大発生していました。すげー!
数日前に見付けた時はまだ顔を出したばかりの幼菌だったんですが・・・。
ちなみにチラホラ見える白くて小さいキノコは同居していたイヌセンボンタケ。
あと気付く方は気付くでしょうが、電柱が写ってるんです。人家の近くです。


■ 2010年10月09日 撮影

傘は褐色で中央部には暗色の粉状〜トゲ状鱗片を密生させています。
で、気になることが一つ。まぁ数日前に発見した時の写真を載せます。


■ 2010年10月03日 撮影

・・・何か黄色くね?本体の地の色は典型的なナラタケと同じ雰囲気です。
しかしその周囲を取り巻いている綿毛状の皮膜が鮮黄色なんですよ。
最初はキツブナラタケかとも思いましたが、あれは傘の色が山吹色のハズ。
一応ナラタケとされる一群だと思われるので、ここに掲載する事にします。


■ 2010年10月09日 撮影

裏側です。柄は黄褐色で繊維質。表面には黄色の鱗片が付着しています。
つばは白色で綿毛状。しっかりした永存性で最後まで柄に残ります。
ひだは白色。直生に見えて実は柄に沿っている直生状垂生と呼ばれるもの。
美味しそうなので数株持ち帰りました。香りと食感は本種ならではですね。

■ 2010年10月30日 撮影

もう終わりがけですね・・・。成長しすぎの上に傘が濡れてボロボロでした。
少し早ければ食べ頃の良い株だったのにー!奥の方にも黒くなった大きな株が。
奥には大きな池。周囲には適度な湿り気が有り、いかにも生えそうな場所でした。
■図鑑TOPへ戻る