■Artomyces pyxidatus (フサヒメホウキタケ)

■ 2012年09月02日 撮影

実は初見では無いのですが、いつも良い写真が撮れず掲載を見送っていた種です。
和名は「房姫箒茸」。樹上生でマツの材上に発生するのが最大の特徴ですね。
和名にホウキタケと有りますが、本種はフサヒメホウキタケ属となっています。
このような外見ですが近年の研究によってなんとベニタケに近い可能性が!


■ 2012年09月02日 撮影

大きさは10cm程度、基部から細かく枝分かれし(ことじ形)、根本が細いです。
色は淡い黄土色で傷付いたり老成したりすると赤色を経て黒色になります。
また先端部で細かく枝分かれするので、枝の先が王冠のような形状になります。

ホウキタケの仲間は食菌も毒菌も有りますが、本種は食用価値無しのようです。
毒が有ると言う話は聞きませんが、美味しいと言う話も聞いた事が無いです。
毒は無いけど美味しくない、またはわざわざ採って食べる程でもない、って事か。

■ 2013年08月08日 撮影

様々な研究結果からベニタケ目となっている本種ですが、信じられねェ・・・。
マツの樹状に発生し形状もこんな感じで、どこをどう間違ってこうなったのやら。
こうして見ると先端が王冠みたいと表現したのも頷けるのではないでしょうか?
あと書いてて思いましたが西洋のお城ってこう言う感じの塔が有りますよね。

■ 2014年06月08日 撮影

毎年このマツの立ち枯れの中程に欠かさず発生します。探す手間要らず。
しかもあまり材自体が傷んでいないので、分解力は低いのでしょうか?


■ 2014年06月08日 撮影

中途半端な高さに有るので三脚が使えず、毎度ぷるぷるしながら撮ってます。
やはり先端部が何本にも分かれ王冠のような形状になっているのが分かります。
個人的には無数の手が天を仰いでいるように見えますが・・・ホラーだな。

■ 2016年04月29日 撮影

マルミアリタケを探していて発見しました。早春でも生えてるんですねぇ。
確かに本種もマルアミ同様にマツの倒木好き仲間なので当然の出会いか。


■ 2016年04月29日 撮影

考えてみれば一眼レフ買ってから初めての出会いでしたね。写真が別物。
色合いや奥行きが表現しやすいのは本当に素敵だな実感できますね。


■ 2016年04月29日 撮影

コンデジの安定感も恋しいですが、デジ一のマクロはひと味が違います。
本種の先端部分の繰り返し、フラクタル構造って言うんでしたっけ?
奥行きが表現しやすいのはマクロでキノコを魅せる上で有効な手段です。
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