★Boletus edulis (ヤマドリタケ)

■ 2017年08月12日 撮影

恐らく数十年出会うことは無いだろうと思っていたキノコとの出会いは2015年。 トウヒなどの寒冷地の針葉樹に菌根を形成するため発生地域が限られます。 和名は「山鳥茸」。ヤマドリタケモドキではない本物の「ポルチーニ」です。 古くから存在は確認されていますが、非常にレアで出会う事が難しいキノコ。 低緯度地域では亜高山帯以上でしか見られませんが、高緯度地域では普通。

ウソです。実は初掲載時は2013年。書籍版擬人化図鑑にも写真載ってます。 実は前回の写真は採取済み子実体を地面にぶっ刺したヤラセなんです。 なので今回の登山で意地でも見付けようと思ってました。やってやったぜ!


■ 2017年08月12日 撮影

傘は橙褐色〜黄褐色で赤みが強く、表面は平滑でやや粘性が有ります。 近縁なヤマドリタケモドキは傘がビロード状なのでこの時点でかなり違います。 色は中央ほど濃く周辺は淡色、傘の縁に白い縁取りが有るのも特徴です。


■ 2017年08月12日 撮影

裏側にも特徴は有ります。管孔は最初白色ですが、成熟するとオリーブ色に。 柄は太く中実で色は傘より淡色。表面には独特な網目模様が有ります。 本種の網目は上部ほど明確で、基部に行くほど不明瞭になるのが特徴ですね。

イタリアではポルチーニと呼ばれる超高級の食菌であり、味もまた格別です。 モドキも十分に美味しいですが、味も香りも本種よりかは劣るようですね。 ドイツでの呼び名「石キノコ」の名の通り肉質が固くしっかりしています。 乾燥品が国内でも入手可能。万能ですが特に洋風の料理に良く合います。 実際に単体でスープにしましたが、あまりの旨味と香りに家族全員硬直・・・。 間違い無く我が国で採れるキノコの中でもトップレベルの味区分Aでしょうね。

■ 2015年09月05日 撮影

ヤラセ写真では我慢できずにリベンジした2015年。無事出会えましたからね! しかも実に美味しそうな食べ頃の幼菌。あまりにも愛らしくて大興奮でした。 新版キノコ擬人化図鑑にはコチラの写真を差し替えて掲載しております。


■ 2015年09月05日 撮影

傘は成菌と比べると傘の色が濃い、と言うか傘の端まで濃い色をしています。 そのため傘の周囲の白い縁取りが成長した子実体よりも良く目立ちます。


■ 2015年09月05日 撮影

幼菌だと元々太い柄も更に太く、「石」の名は伊達じゃないくらい硬いです。 管孔は本来オリーブ色ですが、幼菌時は白色菌糸に覆われていてこんな感じに。 このような性質は同じヤマドリタケ属の他の菌でも見られる、本属の指標ですね。

■ 2015年09月05日 撮影

成長しきったヤマドリタケは一見すると低地のモドキと良く似ていますね。 ただやはり傘の雰囲気が全く違いますね。平滑でしっとりしています。 ここまで大きくなると管孔がオリーブ色になり、食用にはやや手遅れかな?

■ 2017年08月12日 撮影

亜高山帯針葉樹独特の重苦しい雰囲気に非常に目立つ美味しそうな黄褐色。 遠目からでもポルチーニだと分かります。地味に他には無い色合いですよね。 美味しいと言うことは人間以外の生物もしっているようで、柄に大穴が・・・。

■ 2018年09月15日 撮影

雨降る亜高山帯のトウヒ林でもろぞー氏が発見!非常に状態の良い子実体です。 私はすでに食べたことがあったので同行のどろんこ氏が採取して帰宅後に食したとのこと。 感想は・・・言うまでもありますまい


■ 2018年09月15日 撮影

降雨中の撮影のため傘が水分を吸いに吸って良い感じにテロッテロになっています。 これでも指で触れば傘や柄は異様に硬く、「石キノコ」の名は伊達じゃないと言ったトコロでしょうか。 しかし見た目的にも本当に美味しそうな外見ですねコイツ。
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