■Boletus rhodocarpus (バライロウラベニイロガワリ)

■ 2014年08月30日 撮影

ほぼ毎年富士山へと足を運ぶ度、願い続けるも出会う事ができなかった。
しかし少し早い予定が未だかつて無い大発生に巡り会わせてくれました。
コメツガやシラビソなどの亜高山帯針葉樹林にしか発生しない美菌。
和名「薔薇色裏紅色変」。極めて珍しい大型のヤマドリタケ属菌です。
菌根を作る樹種の分布のため北海道と本州一部高山帯にのみ発生します。

夜中に山中で車中泊し、目が冷めて散歩したら周囲はバライロの楽園!
凄まじい規模の発生で地元の愛好家の方もこの規模はまず無いとの事。

美しさに反して摂取量が少量でも命に関わる猛毒菌と言われています。
実は本種を誤食した事故の経過が中毒者本人様によって記録されています。
指先程度の小片を生で飲み込んだだけで強烈な胃腸系中毒を発症。
類似種の例ではより多めの摂取量で生命の危機にまで発展しています。
しかも味自体もかなり良いとの事で、もし大量摂取していたなら・・・。
毒成分は不明ですが、摂取量と症状の重さから致命的はほぼ確実かと。

■ 2014年08月16日 撮影

実は初発見は大発生の約2週間前。ガガンボさんとの富士山遠征オフでした。
発見情報から時期と場所をある程度絞り、挑んだ夏の富士山で念願叶う!
しかしその2週間後に地元の方も驚く大発生とは・・・タイミングの悪い
でも発見した時は喜びのあまり富士山の山中で大絶叫してしまいました。


■ 2014年08月16日 撮影

最大の特徴は和名そのもの。管孔は黄色ですが孔口が薔薇色なのです。
この鮮やかさは他の裏側の赤いイグチのオレンジ系の色合いとは別物。
また「イロガワリ」の名の通り非常に強い青変性を持つのも特徴ですね。

柄は上部が橙色で中間は薔薇色となり表面に細かな点が有ります。
また写真では見づらいですが頂部と薔薇色の中間部に網目を持ちます。
網目は頂部では明確なのですが下方へ行くほどに細点に負けます。
また本種は決まって基部が白色の菌糸に覆われているのもポイントですね。

■ 2014年08月30日 撮影

MVP画像にもなっている幼菌と成菌のツーショット。幼菌の愛らしさがパない!
見ての通り本種の傘は押し潰された繊維状で、幼菌時は淡灰褐色なのです。
成長とともに繊維がバラけ、傘全体が薔薇色を帯びて雰囲気が変わります。

■ 2014年08月30日 撮影

仲良く並んで撮影。本当にこの色合いは他には無い特徴的なモノですね。


■ 2014年08月30日 撮影

裏返してみました。孔口は赤くても管孔は黄色なので周辺はオレンジ色です。
柄が網目タイプと細点タイプが有るとの事でしたが、実は同種なのだそうです。

■ 2014年08月30日 撮影

朝起きて車を出て歩いている時に真っ先に目に飛び込んで来た子実体です。
斜面上の方に異様に赤い姿が見えたので、寝起きでもソッコー分かりました。
どんなカフェイン飲料でも勝てないであろう最高の目覚ましでしたねぇ。

■ 2014年08月30日 撮影

ちょうど良い感じに成菌1の幼菌2と言う構図が出来ていて言い被写体でした。
本種は発生は多くても不思議と株立ちしにくく、間を開けているのです。
同一環境に出るドクヤマドリもその気が有りますし、一点集中なのかな?

■ 2014年08月30日 撮影

妙に受けたのが私が書いたコレ。これぞ強烈な青変性が為せる業ですね。

■ 2014年08月30日 撮影

あまりに傘が赤いので別種かと思ってしまった子実体。でもバライロです。
かなり傘の色に個体差が有るようですね。基本は古くなる=赤くなるですが。
でもこの角度からも基部に白色菌糸が有るのが見えてるので分かりやすいです。


■ 2014年08月30日 撮影

ウラベニ系共通ですが、どうしても裏返したくなっちゃいます。綺麗なんだもん。

■ 2014年08月30日 撮影

探索も終わりさぁ帰ろうとスバルライン歩いてたら発見。生えすぎだろお前!
こんだけ出てるなら今まで何年も行ってて何で一度も見なかったんだおよ!
しかもこの子実体凄い綺麗で均整が取れてて撮影してて楽しかったですね。