■Boletus sensibilis (ミヤマイロガワリ)

■ 2006年09月16日 撮影

こんなに可憐なイグチって有るんですね。一瞬赤い花が咲いてると思いました。
同定が極めて困難でした。赤いイグチってそんなに多くないはずなんですが・・・。
夏に広葉樹林地上に発生し、比較的大きな群生を作りやすいようです。

まず傘と柄が赤くなるイグチですが、そんなに種類数としては多くありません。
最初はコウジタケが可能性高いかな?と思ったんですが、柄や管孔が違う。


■ 2006年09月16日 撮影

色々調べましたが最終的に決め手になったのは強い青変性でした。
極めて変色性が強く、傷付けようものならすぐさま濃青色に変化します。
和名が「深山色変」なだけありますね。赤いのに青くなるので違和感が。

ボリューム満点で色も派手な食菌です。炒めたりすると美味しいみたい。
ただこれだけ青変性が強いと、調理した段階で紫色になっちゃいそうですが。

■ 2006年09月18日 撮影

遠目から見てコウジタケかな?とか思ったんですが、どう見てもがっしりしてる。


■ 2006年09月18日 撮影

裏返してようやく最初に見付けたミヤマイロガワリを思い出しました。
柄の色がちょっと薄いですが、この独特のかすり模様。以前の個体とソックリ。
しかも裏返そうと軽く傘を掴んだだけで管孔部が濃青色に変色しました。
やはりミヤマイロガワリです。最初の同定が間違っていなければですが。

小さな洞の底から成長し始めたらしく、柄が異様に長かったです。埋まってました。
注目すべきは柄の上部です。ニセアシベニイグチに有るはずの網目が見えません

■ 2010年07月04日 撮影

本種は本当に斜面が好きですねぇ。むしろ初発見時が特殊だったようです。
そのため低い所なら良いのですが、上の方にいると撮影が大変だったりします。
にしても超赤い!ここまで赤いと目に悪いです。柄も赤みが強いですね。
色んなイグチを見てきましたが、本種の美しさはTOP3には入るんじゃないかな?

■ 2010年07月04日 撮影

近くにかなりの個体数を確認できたので、変色性の確認のため一株抜き抜き。
指で管孔部を擦ると瞬時に青変します。全体に変色性が有り、柄も青変します。
「東北のきのこ図鑑」にて紹介されているミヤマと柄の模様が全く同じでした。

■ 2011年06月25日 撮影

「赤い」と言うより「赤黒い」ですよね。昨年7月と全く同じ場所です。
柄全体が赤黒くなり、あの特徴的な柄の模様が全く確認できません。
ただ青変性や傘の色合いなどから本種なのは間違い無いと思われます。

■ 2012年06月30日 撮影

今年は大当たりだったミヤマイロガワリ。とてつもない発生量でしたね。
毎年ほぼ同じ場所に出るんですが、今年は明らかに範囲が広がっていました。
また訪れた時期も良かったのか状態の良い個体が多く、撮影楽しかったです。

■ 2012年06月30日 撮影

引っこ抜いてみようとしましたが、柄が深く中に入っていて全然抜けませんでした。
で変色性を撮ろうと傘を擦ったら掴んだ柄も青くなりました。流石の青変性!

■ 2012年09月02日 撮影

バリでかい。ひたすらでかい。あまりにも大きすぎて見落とすのが難しいレベル。
奥の個体は傘の直径が20cm近く、この色でここまで大きくなられると正直キモい。
このキノコ食べた方が居られるそうなのですが、あまり美味しくなかったそうです。

■ 2013年06月30日 撮影

最近見付ける度に思うのですが、図鑑の写真より色が赤いような気がしますね。
図鑑の記述からすれば誤差の範囲な気もしますが・・・一度じっくり調べるか。
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