■Callistosporium luteoolivaceum (ヒメキシメジ)

■ 2018年10月14日 撮影

聞き慣れないヒメキシメジ属のキノコ。 ただ一目見て図鑑の写真と合致したので名前はサッと出て来ましたね。 自然公園での観察会冒頭に登場、針葉樹材やその周囲土壌から発生する「姫黄占地」です。 和名に「シメジ」と入っていますが、シメジ属でもキシメジ属でもありません。 地上に生えることもありますが、あくまで腐生菌のようですね。

ヒメキシメジ属は国内にもほとんど種類数がなく、記載種としては本種のみ。 未記載種がわずかに知られている程度のようです。近年まで所属科も未決定でした。


■ 2018年10月14日 撮影

傘は平らに開き、中央が凹むのが特徴。 和名の通り傘は黄色だが、どちらかと言うと黄土色と言ったほうが良さそうなくすんだ色合い。 老成すると縁部が黒っぽくなる模様。


■ 2018年10月14日 撮影

ひだも傘と同色でやや密。柄も上部は傘と同色だが下に行くほど暗色になる。 引き抜くために指でつまんだ際に柄が異様に軟らかく、記載通り中空になっていることが分かった。

毒は無いみたいですが肉は無味無臭で美味しくないのか食用価値無しです。 子実体自体も「姫」の名に相応しく小型ですし、それで味も香りも無いんじゃねぇ。

■ 2018年10月14日 撮影

分かりやすくマツの幹から発生した子実体。小規模な束生を作ることが多いようです。 傘中央の凹みが分かりやすいですね。 地上に生える場合も周囲に散乱して埋もれたマツの材や、地表付近の根から出ているんでしょう。
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