■Calvatia craniiformis (ノウタケ)

■ 2017年07月14日 撮影

雑木林の中で発見しましたが、ぶっちゃけどこにでも出るオーソドックスなキノコです。 その名の通り「脳茸」と書きます。まあ、読んで字の如しですねぇ・・・。 以前は腹菌類とされていましたが、近年になってハラタケ科と判明しました。 傘が丸まってひだがグレバに変化したようで、発生環境も確かに似ています。 ホコリタケ同様によくぱふぱふされるキノコでもありますね。

良く形状だけで外見の似たスミレホコリタケを本種と間違われたりします。 ですがスミレホコリタケは結構紫色っぽいですし、どちらかと言うと草地を好む傾向がありますね。 それよりもイロガワリホコリタケのほうが良く似ていますが、色々と相違点が多いです。


■ 2017年07月14日 撮影

表面に脳ミソみたいな模様があるからです。やがてもっとシワシワになります。 子実体は個体差はあれど黄褐色で微細なひび割れに覆われています。 熟すと外皮が破れて胞子の塊が現れます。あとは風に乗ってヒュルリララ。 森の中で会うとその圧倒的な緊張感の無さに、つい突きたくなっちゃいます。

これ食菌んですよね。信じられません。不気味だと思うんですけど。 てかこれを初めて食った人を尊敬します。「ピロリ菌飲んだ人」並に。 ただし食用となるのは内部が真っ白の未熟な状態だけで、汁物や鍋物に使用できるそうです。

■ 2007年06月30日 撮影

このフィールドでは初の発見となります。でも既に老菌になってました。 友人もこれがキノコだとは思えないらしく、疑問の声を投げかけてました。 外皮は完全に消失し、黄土色の胞子塊がむき出しの状態になっています。 ちなみに友人に「試しに突付け」と言った俺マジ外道。地味に落ちないんですよねアレ。

■ 2009年07月11日 撮影

これがノウタケの幼菌です。成菌とは異なり表面に脳状のシワがありません。 根元に色の淡い部分がありますが、これは無性基部と呼ばれる胞子を形成しない部分。 頭部の中の胞子が熟して飛散すると、この部分だけが残骸で残ります。 シワの無い状態だとイロガワリホコリタケとの区別が難しいですが、表皮構造がちょっと違いますね。

■ 2009年08月08日 撮影

また内部の写真を撮るのを忘れた・・・。そろそろ自分をどうにかしたい。 でも脳状のしわが顕著に現れた良い個体だと思います。癒し系ですよねぇ。 乾いているのか中を虫に食われたのか、触るとポヨポヨしてて萌えでした。

■ 2010年08月21日 撮影

この段階でかなり大きいのですが、まだシワが無くハリが良いです。 良く見ると右側にソライロタケが・・・撮影時は全然気付きませんでしたね。
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