■Ciborinia camelliae (ツバキキンカクチャワンタケ)

■ 2014年03月29日 撮影

恐らく撮影時の「ヤラセ率」が非常に高いと予想される「椿菌核茶椀茸」です。
初見時は細工しましたが、今回は細工無しでベストショットが撮れました。
早春に様々なツバキの樹下に発生する非常に小型の子嚢菌類です。
ツバキの樹下にしか発生しないため、小型で地味でも見付けるのは容易。
これでもツバキの病害菌としても有名で、これは本種の生態に起因します。

毒は無いですが、当然ながら食不適です。何となく分かります。
本種は食毒よりもむしろその興味深い生態の方が魅力的ですからね。

■ 2014年03月29日 撮影

子実体の色は淡褐色で形は椀状。中央部は少しヘコんでいます。
この茶椀の内側が子嚢層面で、この表面から胞子が散布されます。
また椀の外側はやや粉状なので遠目だと少し白っぽく見えます。


■ 2010年03月26日 撮影

これこそが本種がツバキの下にしか出て来ない、そして病害菌となる理由。
本種の胞子はツバキの花に付着すると花びらを変色させて美しさを奪います。
その後自然と落下し、花びらが菌核と呼ばれる塊となり、地面に埋もれます。
そして次の年の春、そこから地上に子実体を伸ばし、胞子を飛ばすのです。
分かりにくいですが、基部に黒い塊のようなものが有り、これが菌核です。
時に柄が長く伸び10cmもの深さの菌核から地上に顔を出す事も有ります。

■ 2011年04月16日 撮影

今年は春先に雨が少なく、早春に現れる子嚢菌類の発生が遅れました。
本種だけではなく、アミガサタケやオオチャワンタケも遅かったですね。
毎年低地の雑木林や家の庭などでも見れるのですが、ここは結構深い山。


■ 2012年03月26日 撮影

恐らく今までで一番良い産状の本種に出会う事ができたのではないでしょうか?
遠くからでも分かるほど大量にツバキの花が見え、以前から気になっていた場所。
以前チェックした時もそれなりに発生はしていましたが、これを見た時は驚いた!


■ 2012年03月26日 撮影

なんとツバキの花から直接出ているではありませんか!これは驚きました。
本種は落下したツバキの花に感染、栄養を奪って地下に潜り、菌核を形成します。
ですがこの個体群は落下した花の内部を侵食し、直接子実体を発生させています。
本来は地下に長い柄を持つ本種ですが、今回は無柄で掘る必要も有りません。

■ 2012年03月26日 撮影

こちらもツバキの花から直接。萎びた花弁の間から茶碗が出ていました。
恐らく造成されて地面がコンクリートなので潜る事ができないからなのでしょう。
水分が多い場所なので薄く積もった土の上でも乾燥する事無く越年するようです。

■ 2013年03月19日 撮影

今年は最盛期に地元では雨が少なく、今年は群生を見る事ができませんでした。
写真は近所の住宅街、知り合いのお庭の園芸用ツバキの樹下で発見しました。
そう言えば白系のツバキの樹下ではあんま見た事ないような気がします。

■ 2013年03月30日 撮影

エイプリルフールネタで撮影に行った近所の公園のツバキの樹下ですハイ。
実はこの個体は撮影後に見付けた物なので動画には入ってなかったりします。
近くに犬のフンが落ちてたのでカメラのベルトが触れないように気を遣いました。

■ 2013年03月30日 撮影

コチラも本種の特徴を説明するには十分すぎるほど特徴を捉えた一枚ですね。
粉を吹いたような微粉状の外側と基部の破片状の菌核がバッチリ写ってます。

■ 2014年03月21日 撮影

最初は探すだけで苦労した本種ですが、最初は慣れたのか簡単に出会えますね。
ここはモクレンのキンカクキン実況動画を撮影した自然公園の植え込みです。
ほぼ常時日陰で地面がそこはかとなく湿っているのが成長に良いみたいですね。

■ 2014年03月21日 撮影

遠目でも分かるほど巨大な子実体です。今まで見た中でも一番大きいかも?

■ 2014年04月13日 撮影

京都御苑観察会で出会った綺麗なお姿。中央の凹みが確認しやすい子実体。
周囲にアカマツとイチョウも有るので地面が落下物で騒がしいですね。
この日は時期もあって本種と他数種だけ。本種は今観察会の華でしたね。


■ 2014年04月13日 撮影

中央が凹みすぎて変化形になってます。肉厚な子実体なのでこうなったかな?
子実層面にツバキの花粉を乗せているのがまたアクセントになってます。

■ 2015年03月07日 撮影

実況動画撮影中に撮影した古い集落の中に有る立派なツバキの樹下の群生。
一面に立派なお茶椀が所狭しと並んでおり、中々優秀な場所みたいです。

■ 2015年03月07日 撮影

ツバキの樹下で普通に見られる種ですが、ある程度制限は有るように感じます。
周囲に用水路が有ったり窪地で普段から湿っている場所では居て当たり前。
逆に開けた場所にポツンと有るツバキの樹下は乾燥するのかあまり居ません。
また家の庭でもコンクリで囲まれ雨が長く留まる環境なら町中でも居ますね。

■ 2015年03月07日 撮影

驚くほど巨大な子実体を発見!今まで見た中では間違い無く最大クラスかと。
凹みを均せば直径3cmは有りますね。大きくても2cmくらいなんですけど。

■ 2015年03月20日 撮影

まだ肌寒いこの時期、ツバキの花に寄り添う本種はキノコ屋にとって癒しの存在。
キノコらしいキノコが出ない季節なのでコイツの存在は本当に大きいんですよね。
なので出会うともう何度も撮ってるのについつい撮ってあげたくなっちゃいます。

■ 2017年04月01日 撮影

今年は発生が本当に遅かったツバキン。この日が今年初の発見となりました。
毎年出る場所に出ていなかったのでガチで遅かった模様。しかもまだ幼菌。

■ 2017年04月15日 撮影

そろそろツバキンもシーズンオフですね。かなり子実体が傷んでします。