■Clathrus kusanoi (アンドンタケ)

■ 2016年07月03日 撮影

どろんこさん主催の冬虫夏草捜索オフにて遂にその姿を拝む事ができました。
托を持つ腹菌型菌としてはレア度は間違い無くトップクラスでしょうね。
鮮やかな赤色の托を持つ和名「行灯茸」です。実は遭遇は二回目ですけど。
一回目は綺麗に開いた子実体が見付からず、掲載を見送っていました。


■ 2016年07月03日 撮影

かご形の子実体は白色の卵を破って発生。鮮赤色で異彩を放ちます。
面白いのがその形状。5〜6本の縦の托とそれらを結ぶ横の托が存在します。
これにより複数のかご目を持つ釣鐘型のかごのような複雑な形状に・・・。
しかしこの姿は長くは保たず、すぐ先端部から真っ二つに割れてしまいます。
触ってみると分かるのですが、子実体が非常に脆いのが印象的でしたね


■ 2016年07月03日 撮影

内側には横じわを生じ、そこにやや明るいオリーブ色のグレバを付けます。
当然のごとく悪臭を放ちハエを集めますが、ちょっと薬品臭いような。
スッポンタケやキヌガサタケのような下品な悪臭とは少し毛色が違います。

色からして食用価値無しって感じですが、そもそも臭くて食えたもんじゃねぇ。
と言うか食毒を考える事すらおこがましいレベルの激レアキノコですからね。
もし見付けたりしたら都道府県の環境課にでも知らせてあげれば喜びますよ。

■ 2016年07月03日 撮影

卵と顔を出したばかりの幼菌が並んでいました。地味に奇跡的なショット。
もう夕方近かったんですが、まさか出始めが居るとは思いませんでした。
卵の表面には亀甲状の溝線が有り、ツギハギのようにも見えますね。

■ 2016年07月03日 撮影

一枚目にすべきか悩んだ一枚です。自然のスポットライトを浴びていました。
これ2つの子実体が並んでいます。左のヤツはちょっと成長不良ですけど。
托が非常に脆く、周囲の草をどかすだけで神経すり減らしましたよ・・・。
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