■Coltricia cinnamomea (ニッケイタケ)

■ 2018年10月14日 撮影

他のキノコを撮影しようとしゃがんで初めて気が付きました。でないと普通に見落としそう。 和名「肉桂茸」。「ニッケイ」は「ニッキ」の事。肉桂色をしているのが和名の由来です。 ただ和名だけでなく種小名にも「シナモン」の文字が入っているの、分かりますか? 綺麗な円形の傘にまっすぐな柄。 実にハラタケ型っぽい姿ですが、こう見えて硬質の子実体を持つヒダナシタケ型です。

肉桂色はJISの色彩規格では「■ #dd7a56」と言う感じになります。


■ 2018年10月14日 撮影

傘は繊維状の光沢を持ち、日光に当たると美しい見事な絹状光沢を生みます。 傘自体は肉桂色に濃淡の環紋程度で派手さはありませんが、光沢が美しいため被写体としては優秀です。 形状も硬質菌にしてはキノコキノコしているのも良いですね。

毒は無いんですが、サルノコシカケに近いだけあって硬質のボディーです。 とても食えるような代物ではありません。食欲も沸きませんけどね・・・。

■ 2007年06月30日 撮影

いつも傘表面の綺麗さに気を取られてしまうため、裏側の良い写真がありません。 今度見付けたらちゃんと撮っときます。裏側は管孔になっており、色は褐色。 サルノコシカケのような硬質の管孔で、柄も細いですが強靭です。

■ 2007年07月08日 撮影

薄暗い落葉広葉樹の林の中で発見。落ち葉に埋もれて見付けにくかったです。 この雑木林はかなり薄暗く、しかも蚊が多くて撮影は困難でした。 どうも本種は傾斜の有る、しかも湿りっ気の多い場所が好きみたい。

■ 2007年07月08日 撮影

群生を発見しました。ここも池の近くの斜面でかなり湿気っています。 まだ若い個体群のようです。色も少し違うし傘も発達してません。


■ 2007年07月08日 撮影

裏側の管孔です。日差しが強かった・・・。やはり若い個体のようですね。 まだ成長途中のようで傘の周辺部にまだ管孔が形成されていません。 柄は暗褐色で小さいくせに結構硬いです。また若干ビロード状です。

■ 2011年06月26日 撮影

成菌と幼菌が綺麗に並んだもの。今回も裏側撮り忘れた。

■ 2012年07月08日 撮影

この個体群は赤みが少し強いかな?日光の加減だけじゃないと思いますが。 傘の繊維がハンパ無いので暗所で日光の直撃を受けると反射して綺麗です。

■ 2014年06月29日 撮影

久々に大物発見!やっぱりこの放射状の繊維模様は写真映えしますねぇ♪ 本種は傘の繊維が光を反射して美しいので、硬質菌だけど見付けるとつい撮っちゃいます。 ただその傘の質感にばかり目が行って、毎度毎度裏側を撮り忘れるのが困りモノ。
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