■Cortinarius caperatus (ショウゲンジ)

■ 2013年09月07日 撮影

昨年も見たのに裏側を一枚も撮ってなかったため掲載できなかったんですよね。
この日は裏側の撮影を忘れましたが、その年にリベンジして良い写真が撮れました。
和名「正源寺」。このお寺の僧侶がその味を伝えたのがその名の由来です。
針葉広葉混合林地上に発生。マツタケと入れ替わるように出ると言われます。
私の住む県にも旧マツタケ山に出るそうなのですが、富士山でしか見れてません。

傘は黄土色で幼菌時のみツヤの有る白色〜帯紫色の皮膜が覆っています。
独特な放射状のしわが有るので、一目見て本種だと分かる事が多いですね。

人により評価に差が有りますが、キノコ狩りでは食菌として良く採取されます。
全体的に肉質が締まっており食感は抜群。味や香りにもクセが有りません。
お吸い物等の和食にも合うが、洋食にも十分対応できる優秀な食菌です。
また1ヶ所で大量に採ることができるのも、人気が有る理由の一つでしょう。

■ 2013年10月05日 撮影

同年翌月にリベンジし、オニナラタケ、チャナメツムタケと合わせて大発生!
正直もう見たくないと終盤はスルーするくらい凄まじい発生量でした。
特徴的な傘の色と表面に薄っすら被った白い皮膜が良く分かる子実体です。


■ 2013年10月05日 撮影

裏側です。ひだは最初は白色で徐々にさび色になります。柄は白色で繊維質。
膜質のつばが幼菌時ひだを守っていますが、後に破れて柄に残ります。
また消失しやすいのですが、柄の基部に不完全なつぼを有します。

■ 2013年10月05日 撮影

幼菌は激可愛いです。名前が渋いので幼時の可愛らしさが強調されますね。
これくらいの時が一番美味しいような気がしますが、採るのが可哀想・・・。

■ 2013年10月05日 撮影

この日はもう何回見たか分からないくらい出てましたね。選りすぐる余裕有り。
傘の色が明るいので暗色の多い森の中では遠くからも良く目立ってくれます。

■ 2013年10月05日 撮影

この日一番綺麗だった理想的な子実体です。ザッツショウゲンジって感じです。
見づらいですが、傘表面の繊維がやや紫色を帯びている様子が分かります。
フウセンタケの仲間にとって紫色は特別。本種もまた例外ではありません。
でも本種の形状はどう考えても一般的なフウセンタケからは外れてるような。
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