■Cortinarius nemorensis (モリノフジイロタケ)

■ 2011年10月02日 撮影

最初カワムラフウセンタケとしていた広葉樹林地上に発生していたキノコ。
写真を見直していて傘の色と柄の雰囲気に違和感を感じて調べました。
和名は「森藤色茸」。一般的な種ですが明確な特徴が少ないのが難点。
大型のフウセンタケ科菌にはありふれた特徴ばっかの種ですからね・・・。


■ 2011年10月02日 撮影

傘は粘性が有るのでテカっています。色は褐色で周辺が紫色。これ重要。
カワムラフウセンタケも周辺が緑色ですが、見比べると全然違います。
カワムラが全体が繊維状なのに対し、本種はボサボサした印象です。
土で汚れている感じと言った方が正しいかな?でも周囲はツルツルです。


■ 2011年10月02日 撮影

裏返した時の写真を見てハッとしました。このライラック色の柄はぁー!
下部が膨らむ太い棍棒状で、この色合いの柄には見覚えが有りましたね。
結構新鮮なのですが基部が少し褐色を帯びるのも図鑑の記述とも一致します。
柄の上部には繊維状のつばの名残。ひだは淡藤色で肉桂色を帯びてきます。

判別が難しいフウセンタケ科大型種の中では比較的安全な食菌でしょうか。
味は悪くないようで、フウセンタケ特有の軟らかな繊維質も魅力です。
食えるのが多いとは言え、外見的に似たキノコが非常に多いので要注意。

■ 2011年10月02日 撮影

言われてみればカワムラよりムラサキアブラシメジモドキに似てますね。
ただムラサキ(略)はかなり細身なので、柄を見ればすぐ気付きそうです。
かなりボリュームの有るキノコなので、食用価値は高いのではないでしょうか。
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