■Cuphophyllus virgineus (オトメノカサ)

■ 2006年11月29日 撮影

気温が下がって来ると林内地上でチラチラ見かけるようになります。
何とも愛らしい外見と愛らしい和名の持ち主。漢字で書くと「乙女傘」。
小さく可憐なキノコですが暗色の落葉の中に有ると気付くのは簡単?

属をアカヤマタケ属(Hygrocybe)に含めるべきとの説も有るとの事。
今回は和名の基準種なのでオトメノカサ属として掲載しました。


■ 2006年11月29日 撮影

傘は最初まんじゅう形で中央部が突出、最終的には周囲が反り返ります。
色は白色ですが内部が少し赤みを帯び、光に透けると赤っぽく見えます。
吸水性が有り水分を吸った状態だとヌメリガサ科らしく粘性が有ります。


■ 2006年11月29日 撮影

特徴的なのは裏側ですね。ひだが柄に対し大きく垂生しています。
またひだは粗で隣のひだと脈で連絡するので不規則な並びに見えます。
柄は繊維状でひだと明確な境界を持ち、下方に向かって細くなります。

ヌメリガサ科は無毒の種が多い一群。本種も食用とする事ができます。
残念ながら小型で収量も見込めないため、味見する程度に終わりますが。
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