■Daedalea dickinsii (ホウロクタケ)

■ 2007年11月24日 撮影

もうキノコも少なくなった11月、渓流の倒木上に群生を発見した硬質菌「焙烙茸」。
この手の硬質菌は同定が難しいのですが、本種は特徴的なので同定は容易です。
この日はキノコが不作だったので、この発見はちょっと嬉しかったですね。

傘には環紋が現れます。でも本種ならではの特徴はその環紋の上。
表面にイボ状突起がランダムに現れます。この独特さは覚えやすい。
何で「焙烙」なんでしょう?やっぱり表面の質感が似ているからでしょうか?


■ 2007年11月24日 撮影

裏側は管孔で色は淡褐色。付け根に行くほど傘が厚くなります。
乾燥して小さく見えますが、傘の大きさのワリには管孔が大型です。

見れば分かりますが食不適です。とてつもなく硬いです。
剥がして裏返そうと試みましたが断念。根元が太くて全然取れません。
そんなに大きくないので簡単だと思ったんですが・・・甘かったです。

■ 2008年07月20日 撮影

不発だった山登りでの数少ない収穫の一つ。良い色合いのホウロクさんです。
本来の色合いは、以前発見した個体のように類白色〜やや褐色がフツー。
ただまれに今回のように、傘の色が基部から褐色になる事が有ります。
この色合いだと、白色に近いイボ状突起が肉眼で判別しやすくて助かります。

■ 2010年07月17日 撮影

大台ヶ原では初めて見たかも知れません。歩道の建材に出ていました。
まだ幼菌のようで、弾力が有ります。みずみずしくて良い雰囲気ですね。
広葉樹系のキノコなので、朽ちていますが材はブナかミズナラの可能性大。


■ 2010年07月17日 撮影

裏側も撮っておきました。小型なので余計に管孔が大きく見えますね。
本種は成熟すると管孔を含め個体全体がコルク質になるキノコ。
そのため管孔も触るとカサカサと軽い手触りになるのが特徴です。
この個体はまだ幼菌なので、触ってみると弾力が有りみずみずしいです。
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