■Delicatula integrella (ヒメシロウテナタケ)

■ 2017年07月09日 撮影

キノコ観察を始めたすぐくらいの写真。整理していて写真に気が付きました。 この時のデジカメは玩具みたいなのだったので画質がやや残念ですね。 夏場に苔生した水分の多い木の根元などに多数群生を作る超小型種です。 和名は「姫白台茸」。「うてな(台)」は仏教で言う蓮の花の形をした台の事。

学名は決まっていますが、この和名は青木実氏仮称で未決定です。 地衣っぽくホウライタケの仲間かと思いましたが、クヌギタケに近い種です。 レア種と思いきやどこにでも居るキノコで、苔生した高湿度環境だと良く出会います。


■ 2017年07月09日 撮影

傘もひだも柄も全て無色半透明と言うまるでガラス細工のようなキノコ。 傘の上からでも裏側のひだの枚数が数えられるほど透明度が高いです。 特徴としては中央部が凹む事と傘の周囲がギザギザになる事が有ります。


■ 2017年07月09日 撮影

柄は粗面で生物とはおおよそ思えない透明感。壊れてしまいそうな危うさ。 そして見ての通り極端にひだの枚数が少ない。5〜6枚くらいしか有りません。

言うまでもなく小さすぎて食用価値無しです。言うまでもないですよね。 毒は無いみたいですが、直径5mm程度のキノコを食べる気にはなれません。

■ 2006年07月20日 撮影

ちなみにキノコを探し始めて4回目の探索で出会っていた古参だったり。 当然ですがこの時は何がなんだかサッパリ分からず保留になっていました。 これでマクロの限界。あの時はおもちゃデジカメで撮ってたんですよね・・・。

■ 2018年08月25日 撮影

ほとんど水でできているようなキノコなので雨の少ない時期でも常に地面が湿っている場所に発生します。 こんな子実体、乾燥したら一発でしょうからね。

■ 2018年08月25日 撮影

極めて小型のキノコなのですが、白色で半透明の子実体が光を拡散するためアホみたいに目立ちます。 コケの中に埋もれていると分かりづらいですが、このように暗色の地面だと嫌でも目に入ってきます。 それにしてもこの柄の透明感・・・見事です。
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