■Echinoderma asperum (オニタケ)

■ 2017年09月24日 撮影

虫草を探して走っていたら以前ツブエノシメジが生えていた場所で発見。 落枝の集積場所に発生していました、シンプルな名前の「鬼茸」です。 ハラタケ科だけあって庭園や林内の不栄養な土壌に発生するようですね。 雰囲気はテングタケ属っぽいですが、ハラタケ科でカラカサタケに近い種です。

現在はキツネノカラカサ属ではなく新設された本属に置かれています。 そのため古い図鑑ではLepiota属として掲載されているのでご注意を。


■ 2017年09月24日 撮影

傘は褐色で表面に暗褐色錐状の突起を密生させるのが鬼の由来です。 この子実体はかなり傘が開いており、雨で突起が洗い流されています。 でも良く見えると傘の陰に隠れている部分には黒いつぶつぶが見えるかと。 また褐色の表皮は傘の成長と共に不規則に避けて白い肉が露出します。


■ 2017年09月24日 撮影

裏返してみました。ひだは白色で少ひだが多いため途切れが目立ちます。 柄の上部には膜質の大きなつばが有るおかげで立ち姿がとても優雅です。 つばより下には傘と同じ鱗片を付けますが、色は褐色で傘よりは淡いです。

外見が外見なのでちょっと怖いですが、これでも一応食菌なんですよね。 ただ聞いた話ですとあまり旨味を感じず、食用価値は高くないみたいですね。 赤字なのは胃腸系中毒を起こすと言われているため。まぁ食わないのが吉。

■ 2019年09月16日 撮影

コレくらいの時期がベストコンディションなのかな?2017年と同じ場所で再会しました。 しかしこの夏はあまりキノコの出が良くなく、比較的水の多いこの場所の本種もやや小振りでした。 ですが小さいながらも本種の特徴はしっかり出てくれていましたね。


■ 2019年09月16日 撮影

今回はちゃんと傘表面に暗褐色錐状の突起が残っていました。 以前見たものは大きな子実体でしたが、この突起が脱落してしまっていましたので。


■ 2019年09月16日 撮影

あんま載せる意味もないかもですが、一応裏返した写真も載せてみました。 コレ見て気付いたんですが、つばって結構縮むんですね。 本種は傘のすぐ下から大きな膜質のつばを垂らす姿が印象的な種です。 でもつば自体は傘のやや下に付き、小さな子実体だとこんな感じで縮みやすいようです。
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