■Entoloma clypeatum f. hybridum (ノイバラハルシメジ)

■ 2010年04月17日 撮影

最初はハタケシメジだと思ってしまいました。お恥ずかしい・・・。似てんだもん。
旧名ハルシメジのサクラタイプとも呼ばれていました「野茨春占地」です。
本種はバラ科樹木の下に出るキノコですが、木の種類によってタイプが違います。
その名の通りノイバラの下に発生するので、山道の道端では普通に見られます。

ちなみに川沿いの古い桜並木に沿って100株近く顔を出してました。


■ 2010年04月17日 撮影

最大の違いは傘。茶色っぽく、繊維状ではなく吸湿性、つまりぬめりが有ります。
この同じ種だとは到底思えない形態差のためにピンと来るまでに時間がかかりました。
しかしやや顕著ですが傘の中央部が突出するのはウメ樹下タイプと共通してますね。


■ 2010年04月17日 撮影

でも決定的なのはひだが赤みを帯びると言うイッポンシメジ科の性質です。
柄は白色で超繊維質。柄の外見や手触りはウメの樹下に生えるものと同じです。

ウメタイプと扱いは同様で美味な食菌です。生食は厳禁なのも同じですね。
ただ全体的に小型である事と、繊維質があまり無く、食感では劣りそうな感じ?
食べてみた的な情報もウメハルシメジの事ばかりなので、明らかに情報不足。

■ 2010年04月17日 撮影

少し離れた場所に有ったやや傘の色が薄い若い菌です。これくらいが食べ頃?
先程の大群生よりも乾いているので、傘の繊維質が見えやすくなっています。


■ 2010年04月17日 撮影

若くてもひだがピンク色っぽいです。採れば良かったとやや後悔・・・。

■ 2014年03月29日 撮影

トガリアミガサタケを探して舗装された山道を歩いている最中に発見しました。
この時期に出るイッポンシメジの仲間・・・周囲にはソメイヨシノの木。
そして草むらにはノイバラ。傘のしっとりした感じも見覚えが有りましたね。
日当たりがかなり良い場所だったので縁部が乾燥してしまっていますね。


■ 2014年03月29日 撮影

裏返してみました。やはりひだが赤いですね。湾生の様子も分かります。
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