■Entoloma conferendum (ミイノモミウラモドキ)

■ 2016年04月09日 撮影

久々に行った里山で広葉樹の落葉や木材に紛れてひっそり生えていました。
イッポシメジ科キノコの中では発生が早春と晩秋と結構な変わり者ですね。
傘の直径は3〜4cmと小さいように見えて意外に大きい中型菌「三井紅絹裏擬」。
キノコ屋の間では「春を告げるキノコ」的なポジションを確立してる気が・・・。


■ 2016年04月09日 撮影

傘は暗褐色で全体的に繊維状の模様が有ります。中央は尖っています。
本来は綺麗な三角形の傘になるのですが、この子実体は老成し反ってます。


■ 2016年04月09日 撮影

複数株発見できたので引っこ抜くのは後回し。ローアングルから撮影しました。
ひだは疎で肉色をしています。柄がねじれているのが分かりますね。
本種やその近縁種は柄がスパイラルしている場合が多いのも特徴ですね。

イッポンシメジの仲間ですが毒は有りません。ただ食用価値無しです。
「食不適」と「食用価値無し」の差がイマイチ良く分からないんですけどね。
ただ本属菌には有毒成分を含む種が多く確認されているので、注意は必要。

■ 2006年12月06日 撮影

コチラは少し離れた場所で発見した幼菌です。傘の模様が良く出ていますね。
本来の傘はこの濃い色で、白くなっている部分は変色しているようです。
と言うかこの形状には見覚えが有りますね。キイボカサタケにクリソツでしょ?
本種は学名を見ても分かるように「○○イボカサタケ」に近い種なのですよ。
アカやらシロより一回り大きいですが、傘の頂点にちゃんとイボが有って笑える。

■ 2008年04月12日 撮影

このキノコは随分と発生時期が早いようです。この場所だけではありません。
ずっと遠い別のフィールドでもかなり早い時期の発生を確認しています。
地上生のハズですが、この個体群はヒノキの枯木上に発生していました。
ただ丈夫が相当腐朽していて、もう「土」と考えて良さそうな状態でした。


■ 2008年04月12日 撮影

お隣は猛毒ニガクリタケの幼菌群。苔生してとても良い雰囲気の絵でした。
着実にキノコの季節は近付いています。梅雨も近付けば本格的になりそうですねー。

■ 2008年05月18日 撮影

珍しく柄がねじれてない!!!ミイノさんは地味だけどキノコっぽくて好きです。
これを撮ったのはかなり深い山の中。低地でも見られますが雰囲気出てます。

■ 2014年04月05日 撮影

何と言う迷彩色だよ!すぐ近くに生えてたのにすぐ気付けませんでした。
腐朽材に生えててくれるとすぐ分かるんですが、落葉に埋もれるとコレです。
あと早春にしっかりしたハラタケ類はあまり想定してない見落としがち。

■ 2014年05月10日 撮影

水生キノコ探して湿地を歩いている最中にミズゴケの絨毯の上に三井さん!


■ 2014年05月10日 撮影

周囲が一面緑色なので本来目立たない本種も流石に一目で気が付きました。
傘は乾燥でスが入り白いメッシュが入っています。これ結構綺麗ですよね。
傘中央部にイボを持つEntolomaの一種だけあってちゃんとポッチが有ります。


■ 2014年05月10日 撮影

そして胞子が肉色のEntolomaの一種だけあってひだはやはり赤みが有ります。
下の方の傘の上面には肉色の胞子が降り積もり不思議な色合いを醸します。
柄にも胞子が付着しているので傘の付け根付近を見ると良く分かりますね。

■ 2016年04月23日 撮影

まだ若い美しい子実体を発見!やはり針葉樹の朽木周辺がお好きな模様。
みずみずしい時はこんな感じで傘の繊維も目立たずキノコキノコしてます。

■ 2017年04月08日 撮影

スギ林を歩いているとこの時期は高確率で出会いますね。最早安心するレベル。
ただ色も形も地味なキノコなので、写真撮影時に構図に困るんですよね・・・。

■ 2017年04月08日 撮影

個人的にこの日のベストショット。このとんがり帽子はやっぱ好きですわ。
この日は雨が降った後だったので傘が水を吸い美しい光沢が出ていました。
通常モードではのっぺりした表面なのでこのテカりも写真的には良いかも。
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