■Entoloma cyanonigrum (コンイロイッポンシメジ)

■ 2016年10月10日 撮影

冬虫夏草を探して這い回っていたヒノキ林地上に綺麗な紺色の傘を発見。 比較的発生はまれと言われる珍しいイッポンシメジの仲間「紺色一本占地」。 その名の通り傘表面が濃い紺色をしています。確かに珍しい色合いです。 以前撮影した個体は写真写りが悪すぎたので、綺麗な写真に変更しました。


■ 2016年10月10日 撮影

傘は艶なしでキノコとは思えないような濃い紺色で実に美しいです。 また肉には全く色が無く純白なので、傷んだ部分との色差が凄いです。


■ 2016年10月10日 撮影

裏側はこんな感じです。柄も綺麗な紺色なのが分かります。良い色合いですね。 柄の表面は繊維状の模様が有ります。ひだは当然成熟すると赤みを帯びます。 似た種にナスコンイッポンシメジが存在しますが、コチラは柄に細点が有ります。

色もこんな感じで毒々しく、しかもイッポンシメジ科。なのに食菌との事。マジで? ただ実際に食べたと言う記録は少なく、新しい図鑑でも食毒不明扱いが多い様子。

■ 2010年10月02日 撮影

薄暗雑木林の中で発見。暗い場所だったので撮影は困難を極めました。


■ 2010年10月02日 撮影

ただ本種にしては大型で、その分色合いもやや淡いように思われます。 もしかするとアイイッポンシメジかも知れませんね。 それほど大きくならない種なのですが、この子実体は幼菌段階で10cmクラス。 別種である可能性はありそうですね。

■ 2014年09月06日 撮影

ソライロタケのすぐ近くに生えていました。イッポンシメジ属は意外と群れる? 実はソライロタケよりも先に発見したので若干ぬか喜びさせられたヤツです。 ここは2008年9月に発見した場所の近く。ちゃんと生きていたようで一安心。


■ 2014年09月06日 撮影

見事な紺色の傘ですね。和名に相応しい色合いですね。


■ 2014年09月06日 撮影

裏返してみると傘や柄からは想像できないミルキーな色合いのひだが登場。 イッポンシメジ属の胞子紋は淡紅色。ひだがほんのり色付いています。 柄には繊維状の模様が入っており、繊維状の光沢が有るように見えます。

■ 2017年08月11日 撮影

同じ場所で出会いました。とある冬虫夏草を探しに行くと自動的に出会います。 一瞬ナスコンかな?ってくらいに暗色でしたが、普通のコンイロっぽいですね。

■ 2018年09月23日 撮影

不思議と深山で見かけることの多い本種、珍しくフィールドへ向かう道中の道端で発見しました。 ちなみに自分はフィールドの道中で発見したキノコはスルーすることが多いです。 ただココ最近ずっと晴れ続きで不作だろうなとは予想していたのでしっかりと撮影。


■ 2018年09月23日 撮影

1つ前の写真の上の子実体を拡大してみました。傘や柄の色が紺色なのに本属らしいピンク色のひだなのがまた何とも。

■ 2018年09月23日 撮影

普段はヒノキの植林で良く見る種なのですが、ここは普通に広葉樹林です。 属的に菌根菌なのでしょうが、あまり樹種にこだわりが無いのかも知れません。 これはやや古めの子実体ですが、かなりひだの赤みが弱くなっていますね。
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