■Entoloma sepium (ウメハルシメジ)

■ 2009年05月09日 撮影

念願叶った春のキノコ。探し回って、とある梅園で遂にその姿を拝む事ができました!
4〜5月頃に等のバラ科樹下、特にウメの樹下に決まって発生する「梅春占地」。
食中毒御三家のクサウラベニタケを有するイッポンシメジ科に属しますが・・・。
色は発生環境によって様々ですが、一様に灰色系で全体的に繊維質なのが特徴。
同じく春に発生する混同されていた近縁種にノイバラハルシメジが存在します。

イッポンシメジ科には紛らわしい毒菌が多いですが、本種は美味な食菌です。
ただし生食すると軽く中毒を起こすので、調理する際は良ーく火を通す事。
汁物に入れて頂きましたが、この食感は特筆すべきでしょうね。本当に凄い歯応え!
柄のシャキシャキ感が凄いのですが、何と傘まで繊維質で歯応えが有って驚きです。
生だと小麦粉っぽい香りがしますが、料理になると気にならないかも。美味しい!

■ 2009年05月09日 撮影

今年2009年は全国的にハルシメジ不作年だったそうですが、近所じゃ何処吹く風。
この梅園では数え切れないほどの本種の発生を確認。採るのはちょっと遠慮・・・。


■ 2009年05月09日 撮影

傘を拡大してみました。やや褐色を帯びた灰色で、カスリ模様が見られます。
傘の中央部が少し突出するのはイッポンシメジのお仲間らしい特徴でしょうか?


■ 2009年05月09日 撮影

分かります?柄が物凄い繊維状。裂くと「裂けるチーズ」みたくなりますよ。
また最初は白かったひだが熟すと赤みを帯びるのも本科菌らしい特徴ですね。
梅の実が近くにいっぱい落ちていました。らしい写真が撮れた気がしますね。

■ 2009年05月08日 撮影

初めて発見した株です。何と言うか、本当にキノコらしいキノコです。
思ったより小型なんですね。大きくても傘の直径は10cmも行かないかも。


■ 2009年05月08日 撮影

ハイ、最後に見下ろしてみました。ウメの木の周りにウジャウジャ生えてました。
と言うか周囲がシカとイノシシの糞が彼方此方に・・・。こりゃ食えないなぁ。

■ 2010年04月30日 撮影

やっぱりハルシメジと言うとウメの樹下の方がずっと迫力が有りますねぇ。
車の中からでも分かる大きさ。傘の直径はゆうに10cmを超えています。
傘の成長と乾燥によって表面の繊維が裂け、まるで別のキノコのようですね。

■ 2012年04月28日 撮影

毎年この時期になると大発生する本種ですが、例年に比べると少ないかな?
それでも十分採取できるくらいは有りましたね。ここは1本だけのウメの樹下。
裏返してみたらイモムシが食べてました。イモっちも美味しいんでしょうかね?
綺麗な個体だけ採取してお味噌汁の具の一つになって頂きましたが流石に美味。

■ 2014年04月26日 撮影

2012年も不作でしたがその前の年も発生はほとんど無し。大不作の2年でした。
と言うかウチの地元の発生地が不作だっただけなのかも知れませんけど。


■ 2014年04月26日 撮影

山間の集落の道路脇に1本だけ植わったウメの樹下に生えていました。
しかもこの一帯にかなりの本数が確認できました。久々の出会いですわ。
この特徴的な繊維状の傘を見ると「あぁウメハルだわ」と安心できますね。


■ 2014年04月26日 撮影

コチラは新鮮な子実体。これくらいなら食べ頃ですね。


■ 2014年04月26日 撮影

裏返してみました。右が比較的新しい子実体、左がかなり成熟した子実体。
イッポンシメジ属なので胞子が熟すとひだが紅色を帯びるのが分かります。
右側の新鮮なのは食べれると思ったんですが、柄を切ると中はもう虫の巣窟
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