■Fomitopsis pinicola (ツガサルノコシカケ)

■ 2016年10月29日 撮影

日没も近い時間帯。アカマツの立ち枯れに見覚えの有る腰掛けが・・・。
針葉樹の枯木に顔を出しているのを結構頻繁に見かける「栂猿腰掛」です。
多年生なので何年もかけて成長し、最終的には50cmに達する事も有ります。
コフキサルノコシカケとは名前は似ていますが実際にはかなり縁遠い種です。


■ 2016年10月29日 撮影

白いのは成長している傘の端だけで、上部表面は黄→茶→黒と変化します。
また傘表面は新鮮な頃ニス状光沢を持ちます。これはヒビ割れてきてますが。


■ 2016年10月29日 撮影

管孔部は類白色。コフキのような褐変性は有りません。ずっと真っ白。

幼菌の段階で既に硬質で、とてもではないですが食えたモンじゃないですよ。
まぁこの手のキノコは毒を持つのが無いので安心と言えば安心ですけど・・・。
残念ながら薬用にもならないようです。見付けたら愛でるだけにしましょう。

■ 2006年12月22日 撮影

ツガサルは成長初期に傘周辺が赤色でニス状光沢を持つのが美しいです。
しかし赤い範囲は広くはなく、すぐに真っ黒に変化してしまう一瞬の光・・・。

■ 2007年10月27日 撮影

相当長い間使われていないであろう林道で発見。今までで一番大きかった。
滑らかな赤褐色の傘がツガノっぽさが漂ってますねぇ〜。立派です。硬いです。
雨で濡れて光が反射しているので、肉眼での迫力が伝わらないのが残念ですね。


■ 2007年10月27日 撮影

こんな大きさです。50cmくらいになるそうで。見てみたいものだ。

■ 2009年02月14日 撮影

黒っ!!!まだ寒い2月中旬。運良く出会えた数少ないキノコの一つです。
クロサルノコシカケとしたかったのですが、生えてるのがどう見てもマツです。
クロサルは広葉樹の腐朽菌ですので、ちょっと考えにくいですね・・・。


■ 2009年02月14日 撮影

傘表皮と管孔との色のコントラストが凄いですね。「000000」と「ffffff」の差。
本種は傘の表面に赤色の部分を持つ事が多いのですが、この個体は皆無。
複数年成長を続けているようで、傘の表面に環溝が見られます。
これは樹木で言う「年輪」のようなもの。成長度合いで出来る物です。


■ 2009年02月14日 撮影

裏側はこんな感じです。木の下側にまで張り付いて管孔を広げています。
少しでも胞子を飛ばす面積を広げようと言う工夫でしょうか。愛おしい姿です。
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