■Gibellula leiopus (ギベルラ レイオパス)
■ 2016年01月19日 撮影 気になる沢筋を見付けてお試し感覚で調べに行ったら偶然発見しました。 まだ和名は有りません。葉の裏に付いた小型のクモから発生します。 空中湿度の高い沢筋などで見られる気生型のクモ生冬虫夏草の一種です。 アナモルフ菌類であり、淡い紫色の分生子を飛ばして感染を広げます。 ちなみに本種はコエダクモタケのアナモルフです。種小名同じですし。 ■ 2016年01月19日 撮影 雨の当たらない裏側に居るのでひっくり返して撮影せねばなりませんね。 宿主は葉に貼り付くようにして絶命し、淡黄色の菌糸に覆われます。 その後そこから紫色の分生子を付けた分生子柄を無数に伸ばします。 同じくクモ生のクモタケも分生子は紫色ですね。やっぱ近い種なのか? ■ 2016年01月19日 撮影 分生子柄を拡大してみました。紫色の粉状分生子がハッキリ見えますね。 本種は形態にかなりの個体差が有り、また似ている種も存在しています。 一つは「Akanthomyces aranearum」。こちらは枝上の宿主が多いです。 もう一つが「Akanthomyces novoguineensis」。こちらは葉裏のクモです。 どちらも分生子柄が直線的で分生子が白色の点で区別できると思います。 当然ですが食不適です。食えるもんなら食ってみろって感じです。 ■ 2017年06月11日 撮影 新しいフィールドで大発生に遭遇。色んな場所に居るわ居るわ大漁です。 それにしてもどれも小型のクモに発生しています。これが発生条件かな? ■ 2017年06月25日 撮影 しばらく経ってから再度訪れたクモ生虫草フィールド。相変わらず凄いです。 沢筋のアオキの葉をめくるだけでどんどん見付かるクモの地獄ですね。 これはやや若い状態。その後見に行った際には見事にレイオパってました。 ■ 2017年06月25日 撮影 コレ見た時は写真向けだなって思いました。カメラ目線です。死んでますが。 宿主から弾けるように分生子柄が出る構図は実に冬虫夏草だなぁと思います。 脚は力なく折り畳まれているので、菌糸が葉に広がり宿主を固定しています。 |