■Gloiocephala cryptomeriae (スギカワタケ)
■ 2017年04月08日 撮影 今まで幾度となく出会っていましたが正体が分からずスルーしていました。 ホウライタケ属だと思ったら別属菌だったみたいです。無視しゴメンネ! 晩秋から早春にかけてスギの落枝に発生する小型種の「杉皮茸」です。 植林内の登山道を歩いていれば嫌でも目に入ってくる種だと思われます。 抗菌性物質を多く含むスギ材を分解できる時点で相当な変わり者ですね。 冬季に出るものはフユノスギカワタケと呼ばれ区別される事も・・・。 ただこのページでは同種と考えて区別せずに掲載する事にします。 ■ 2017年04月08日 撮影 傘は幼菌時白色ですが、成長すると中央から徐々に栗色に変化します。 傘表面に不規則な放射状のしわがあります。不揃いな理由は裏側にアリ。 ■ 2017年04月08日 撮影 ひだは白色で柄に対して垂生・・・なんですが、流石に無視できません! そう、本種のひだはホウライタケ属とは異なり極めて不規則なのです。 ハナオチバタケなどの連絡脈よりもヌメリツバタケモドキに似ています。 柄は褐色で極めて短く、生える場所によってはほとんど見えない事も。 極めて小型の上に肉質はやや強靭、味的にも恐らく食用価値無しですね。 本種の価値はハラタケ型キノコが少ない時期の清涼剤的な立ち位置かと。 ■ 2017年04月08日 撮影 出るわ出るわ。林道を歩く道すがら白い斑点が至る所に見えていました。 こうして見ると幼菌と成菌の色が全く違うのが良く分かると思います。 ■ 2017年04月08日 撮影 撮影時に見惚れてしまいました。間違い無くこの日のベストショットでした。 スギカワタケは上から見ると地味ですが、裏側の美しさはマジパネェっす。 もう語彙力がチョベリバですが、それくらい息を呑む美しさの持ち主ですよ。 柄は新鮮だと明色で、基部の暗さにホウライタケ属との近さを感じます。 |