★Gomphidius roseus (オウギタケ)

■ 2018年09月23日 撮影

食用のアミタケ目当てで以前出ていた場所を見に行ったのですが、オマエかよ! 今まで幾度となく見て来たにもかかわらず、一度も良い写真が撮れなかった。 マツ林に発生する事でよく知られたキノコ「扇茸」。 本種のひだは柄に対して強く垂生するため特徴的な形状になります。 真横から見るとまるで扇子のように見える事からこの名前が付いています。

実は本種はアミタケに寄生しているとされ、良く混生が確認されます。 マツの菌根菌だと考えられてきましたが、何とアミタケのストーカーだったと言うオチ。


■ 2018年09月23日 撮影

傘は淡紅色で表面は強いゼラチン質に覆われます。 今もややテカってますが、雨が降ると表面に凄まじいぬめりを生じます。 傘の周囲に白い繊維が残っている事が有りますが、これは下で書きます。


■ 2018年09月23日 撮影

裏側を盗撮です。ひだは最初灰色ですが、老成すると灰黒色になります。 そもそも肉自体に黒変性が有るので、ひだどころか色んな場所が黒いです。 柄は白色で綿毛状のつばが有ります。破れる時に傘にも残ります。

比較的美味なキノコとされており、キノコ狩りの対象としても人気が高いです。 「モチキノコ」の呼び名も有り、粘り気の有る傘は汁物に合うそうです。 ただ実際に食しましたが、個人的には結構土臭いと言うか、クセが有る気がします。 アミタケと食べ比べると如何にアミタケが美味いか分かりますね・・・。

■ 2014年10月26日 撮影

やや乾き気味の状態で発見したのですが、あまりにも愛らしくてTOP写真にしていました。 本来はもっと傘の色が濃いのですが、質感と色合いがたまらなくて萌えました


■ 2014年10月26日 撮影

傘は元々淡いのに更に淡い紅色。少し乾いているためか白色の繊維状に見えています。 この色合いが桜餅見たいと言うか何と言うか、ひたすら可愛いです。


■ 2014年10月26日 撮影

見上げてみました。ひだも整っていて子実体として非常に状態が良いようですね。 まだ若いためか柄の中程にある太く見える部分、綿毛状のつばが名前通りの外見を留めています。 これが時間経過とともに柄にペタッと貼り付いて分からなくなってしまいます。

■ 2013年11月02日 撮影

ハッキリ言ってこの子実体はデカすぎ。普通はこの半分以下ですからね? 最初見付けた時はベニタケの仲間か何かかと思っちゃったくらいですから。


■ 2013年11月02日 撮影

上から見るとこんな感じで凄い迫力。傘の周囲が黒変していますね。


■ 2013年11月02日 撮影

ローアングルから撮影。灰色だったひだは灰黒色に変化しています。 ひだは変色しても柄は白いままなので境界線がハッキリしていますね。 また柄の中程に見える黒いのはつばですね。つばも変色するとは・・・。

■ 2013年11月02日 撮影

幼菌です。白いつばでひだが塞がれています。癒し系の姿ですね。

■ 2013年11月02日 撮影

引っこ抜いてみました。柄の基部が黄色い事と肉の黒変性が分かります。 見た目は美味しそうなのですが中実の内部は大抵虫に食われています。

■ 2013年11月02日 撮影

実は車で走っている時に気付いたのは色が明るく派手なアミタケの方でした。 むしろオウギタケ単体で見付ける事自体が難しいのではないかと思います。 アミタケの菌糸に寄生して栄養を奪っているらしいですね。完全にヒモです。


■ 2013年11月02日 撮影

傘は滑らか。幼時湿っているともっと鮮やかだったりします。


■ 2013年11月02日 撮影

ひだのすぐ下の柄に綿毛状のつばが有ります。柄はやや傘色を帯びますね。 傘の周囲にもつばの名残が残っています。最初は傘は内側に巻いています。 この状態どっかで見たと思ったらアレだ。逆向けたらレモン絞るヤツだ。

■ 2013年11月02日 撮影

アミタケと一緒に生えてたので裏返しました。そしたら互いにくっ付きました

■ 2018年09月23日 撮影

種小名が薔薇色と言う意味ですが、これを見ると確かにって思いますね。 今まで見てきた子実体がどれも淡い色合いだったので、やっと真の姿を見た気がします。 と言うか最初に見た時はベニタケの仲間だと思いましたよ。
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