■Harrya chromapes (アケボノアワタケ)

■ 2013年06月29日 撮影

地元の広葉樹林の林道を走っていて車中から発見。目立つ色合いですね。 柄を見た瞬間に本種だと直感。何だかおめでたい名前の「曙粟茸」さんです。 和名からアワタケ属かと思いきや、色んな属を渡り歩いて現在の属名になっています。 初発見は大台ヶ原だったので、亜高山帯のキノコだと思っていました。

ちなみに本種は少し前の旧分類では意外にもニガイグチ属となってました。 それがヤマイグチ属となり、そしてこのたびアケボノアワタケ属として独立、和名の基準種となりました。 短期間でここまでコロコロ変わるのは珍しいかも。


■ 2013年06月29日 撮影

傘は淡紅色〜淡ワイン色でごくわずかですがビロード状になっています。 何とも言えない穏やかな色合いで、見ていて癒やされるキノコじゃないかな?


■ 2013年06月29日 撮影

管孔は赤みがかかる事も有りますがほぼ白色。柄も白色で表面に赤い細点アリ。 この柄の模様はかなり特徴的で、確かにヤマイグチの仲間に見えなくもないかも。 それでも迷ったら抜いてみる。根元が黄色ならアタリです。この株もそうでした。

見た目がリアルにグロい色合いですが、食菌です。味も中々だそうですね。 じっくり煮込む料理に合うそうですが、あまり一般的なキノコではなく情報不足。 キノコ愛好家の方でも食べた事無いって方が多いと思うのですが、どうでしょうか?

■ 2008年09月15日 撮影

初発見は大台ヶ原。大きなウラジロモミ?の根元に生えていました。 傘の色が変ですが、柄の模様と根元の黄色い菌糸で本種だと分かりました。 ただ引っこ抜く事ができないので、撮影としてはちょっと不満が残りました。

■ 2010年09月04日 撮影

富士山の五合目付近の針葉樹林にて撮影。樹種は何だろう、コメツガかな? 周囲にブナやミズナラは無いので、針葉樹林にも出るのは確かみたいですね。 しかし低地の広葉樹林で見れるキノコが亜高山帯の針葉樹林に有る違和感。

■ 2014年07月08日 撮影

メチャクチャ綺麗な子実体を発見。ほんのり曙で良い被写体になってくれました。 それにしても図鑑で見るような色とは明らかに違う・・・日陰だからかな? と言うか本種は図鑑によって色んな写真が載っていて確信が持てませんわ。

■ 2018年09月09日 撮影

久し振りの発見は大台ヶ原。初発見地でのリベンジです。 見付けたのは幼菌。傘の色は幼菌のソレですが、柄の色がすでに特徴出ています。 しかし幼菌だけでは物足りない・・・と周囲を探してみると・・・?

■ 2018年09月09日 撮影

ちょっと古いですが成菌も居ました。いやぁやっぱり癒やされる色合いですね。 裏側も見たかったんですが、採取禁止のため撮影は断念しました。 ただ傘のてっぺんに大穴が開いてました。内部は虫に食われちゃってるかな?
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