■Helvella lacunosa (クロノボリリュウ)

■ 2019年09月21日 撮影

北海道遠征にて出会いました。今までも何度か出会ってますが、今回のはとりわけ立派! 良いTOP写真が無かったので、これは良い機会と撮影しました。 各種林内地上に発生する大型のノボリリュウの仲間「黒昇龍」です。 以前は「クロノボリリュウタケ」でしたが、和名変更でタケが消失しました。 このテの立ち上がる子嚢菌類には中々出会う機会が無いので嬉しい出会いです。

和名を見ての通り、あの白いノボリリュウをそのまんま黒くしただけのようなキノコです。 形状もホントそのまんまって感じで、2Pカラーと呼ぶに相応しいです。 良くクロアシボソノボリリュウと間違われていますね、形全然違うのに。


■ 2008年10月13日 撮影

やっぱ北海道は何でも大きいですね。子実体は和名の通り全体的に黒系です。 上の鞍形の部分は外向きに反り返った茶椀部分で、外側の面が子実層面です。 この表面に子嚢が並んでおり、そこから子嚢胞子を噴出します。 そして何と言っても特徴的なのが灰色で表面に縦溝が走った柄です。 似たような形状の柄が無印ノボリリュウでも見られます。

近縁のノボリリュウタケは一応食えますが、本種は食不適とさせて頂きます。 このテのキノコにはジロミトリン等を微量含む種があるので油断できないんですよね。 白いほうも一応食えるけど要注意って感じみたいですし。

■ 2008年10月13日 撮影

初発見はこの子実体かな?公園の草地にひっそりと発生していました。 まだこの頃は撮影にあまりコダワリが無かったので、使える写真が無くて困った思い出。 意外と良い写真が少なくて困りました。

■ 2009年08月16日 撮影

良く見付けたと自分でも感心。ちょっと古い個体のようですけど。 コイツマジで目立たないんですよね。比較的大きいキノコのハズなんですが。

■ 2011年08月15日 撮影

久々に見た・・・でも以前見た場所だったので何とか見付けられたようなモノ。 多分普通に歩いてたら確実に見落としてると思う。落葉にしか見えない。 大体同じ場所に毎年出てますね。でも菌根菌じゃなかったような。

■ 2014年06月14日 撮影

地元の山に生えてました。今まで結構遠い場所でしか見てなかったのに灯台下暗しだなぁ。 それにしても目立たない。他のキノコが無いと気付けなかったかも。


■ 2014年06月14日 撮影

凄い数生えてたので引っこ抜いてみました。以前のより色が淡いみたいですね。 気のせいではなさそうです。やっぱエノキタケみたいに日陰だと色が薄くなるとかあるんでしょうか? しかし本種の頭部は面白いですね。茶椀が外に反った感が良く出ています。

■ 2014年06月14日 撮影

この角度から見ると鞍形の頭部が良く分かります。ハート形可愛い! 毎年安定して生えるようなので、たまには様子見に行こうかね?
■図鑑TOPへ戻る