■Hygrocybe conica (アカヤマタケ)

■ 2014年10月04日 撮影

意外にも富士山麓にて典型的な姿に出会いました。和名「赤山茸」です。 竹林、雑木林、草地、道端等々、生える所に拘りの無いオールラウンダー。 図鑑で見る典型的な姿に中々出会えず、今まで別種を掲載していました。 種小名は「円錐形の」の意味。道路に置くコーンも同じ由来ですからね。

類似種が多いので意外と同定時に悩みます。 スミゾメキヤマタケとの中間とも言える赤みを帯びたものが特にややこしい! そう言った種なのか、それとも色褪せた本種なのか・・・。


■ 2014年10月04日 撮影

和名に「山」と有るだけあって傘は山形。傘が開き切っても中央は突出します。 傘は繊維状で色には個体差が有り、橙色〜赤色とカラーバリエーション豊富。


■ 2014年10月04日 撮影

ひだは柄に対して離生します。色は淡黄色で周囲は傘の色を帯びています。 柄もまた繊維状で下方に太まり、色は傘と同色。少しねじれが加わってます。 また古くなるor傷付くと黒変する性質が有り、本種の同定に役立ちます。

一部で食用として用いられていますが、体質によっては中毒するそうです。 食用と言っても味や香りを楽しむのではなく、色彩を楽しむキノコのようですね。

■ 2018年09月15日 撮影

雨の亜高山帯で出会った美しい子実体。 一般的なサイズと比べるとかなり小さいですが、それと雨が相まって透明感が凄いです。 それでも変色性は流石と言うべきか、指でつまんだ部分が綺麗に黒変しています。
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