■Hymenopellis orientalis (ブナノモリツエタケ)

■ 2009年08月18日 撮影

雑木林の開けた場所にひっそりと、しかし堂々と佇んでいた清楚なキノコです。
一目見て変だと思いました。場所的に抜けなかったのが少し残念でしたね。
不規則なシワの有る灰褐色の傘とすらりと伸びた細い柄が特徴の「橅森杖茸」。
本種は柄が地下の埋もれ木に繋がっており、掘るのは至難の業だったりします。
ツエタケ属は枯木に生える種が多く、本種も地面から出てるワケではないです。

近年ツエタケの仲間は分類的に慌ただしく変化しているため掲載が困難です。
またツエタケ1種とされていた中には複数種含まれていた事が判明しました。
本種も今まではツエタケとして掲載していましたが、今回統一して掲載しました。


■ 2009年08月18日 撮影

傘は湿時粘性有り。色は淡灰褐色。表面に放射状のシワが入るのが特徴。
また低地で目にするツエタケと比べると柄の長さも傘の大きさも別次元。


■ 2009年08月18日 撮影

ひだは疎。ツエタケをそのまま拡大したようなひだの大雑把さですね。
なまじっか傘が大きいので余計にひだがスカスカしているように見えます。

ツケタケの仲間は食菌が多いですが、本種は生臭いため食不適だそう。
まぁ大きくても肉が少ないスマートなキノコなので、専ら被写体かな?

■ 2009年08月18日 撮影

初めて発見したブナノモリ。傘直径は脅威の20cm!これは流石にキモい・・・。
場所も全く同じです。丁度見上げる場所に生えるため、撮影しやすくて助かります。
低地で小さなツエタケは見ていただけに、これは環境変異とは思えませんでした。

■ 2017年08月05日 撮影

久し振りに出会った良個体。小さ目とは言え低地で見るものよりずっと大型。


■ 2017年08月05日 撮影

まだ傘が開き切っていませんが、それでも見過ごしようのない凄まじいしわ
無印ツエタケにもシワが有りますが、ここまで凄いのは傘が大きいからです。
地味な色のキノコですが、この異様に長い柄は見付けるとつい撮っちゃいます。
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