■Inocybe fastigiata (オオキヌハダトマヤタケ)
■ 2009年09月05日 撮影 実は大台ケ原で本種らしきキノコは見た事が有りましたが、採取できないので。 ようやく地下部を確認できた「大絹肌苫屋茸」です。やはり抜けないのは痛い! 様々な林内に発生する一般種ですが、やや涼しい地域に多い種のようです。 その名の通り傘が絹のような繊維状になるのが特徴で、意外にも美しい。 ■ 2009年09月05日 撮影 抜きました。実はこの状態を見ないと本種だと言う確証が得られないのです。 根元に注目。分かりますか?根元が柄と同じ太さです。実はこれが重要。 極めて似た種に「オオ」の付かないキヌハダトマヤタケと言うモノが存在します。 外見的な区別はまずムリ。肉眼的な大きな違いは柄の根元が膨らむ事くらい。 なのでどちらか見分けるには抜く事が必須。何ともややこしいキノコですねぇ。 ■ 2009年09月05日 撮影 ひだはやや密。色は黄色で縁の部分のみ白色になります。 そう見えませんが、ムスカリンを多量に含む致死の危険性も有る猛毒菌。 ムスカリンと言えばベニテングタケが有名ですが、本種の含有量は段違い。 個体差は有りますが、ムスカリン含有率はベニテングの100倍とも言われます。 発汗、縮瞳、嘔吐、下痢、視覚障害、呼吸困難を経て最悪死に至る可能性も。 ■ 2009年09月05日 撮影 これが「絹肌」の所以。傘が開くと表面が放射状に細かく裂けます。 光沢が有るため本当に絹のように見えます。見る分には綺麗ですよー。 ■ 2013年09月07日 撮影 富士山でしか出会わないトコロを見ると、意外にレアなキノコなのかな? 何と言うか図鑑でも比較的高い山で撮影された写真が多い気がします。 にしてもこの個体を見た時はその見事な絹状光沢に息を呑みましたね。 少し乾燥したくらいが最も綺麗に傘の繊維に光沢が現れるみたいです。 |