■Isaria farinosa (コナサナギタケ)

■ 2016年10月10日 撮影

かなり小型の種なのですが、その色から森の中でも比較的見付けやすいです。
和名「粉蛹茸」。ハナサナギタケに近縁なイサリア属の冬虫夏草の一種です。
本種はガ、特にかなり小型のガの蛹に感染するのが特徴ですね。
本来は発見困難な種ですが、近所に大発生地が有るのでしばらくは安泰。
写真で見るとそこそこ大きく見えますが、高さ5mmにも満たないサイズです。

本種は子嚢菌類でありながら子嚢殻を作らず分生子で繁殖する不完全菌類。
アナモルフ菌類と呼ばれる一群で、白色粉状の分生子を持っています。

近縁のハナサナギタケは薬用として人気ですが、本種は利用価値無し
もしかすると薬効は有るのかもですが、小型で商業価値が低いのかも。
また本種は宿主のサイズに対して子実体が小さいので、それも原因かな?

■ 2014年10月18日 撮影

地元の里山を歩いていて道すがら幾つか白い塊を発見。目立ちますね。
葉の破片を繋ぎ合わせた繭の中に蛹が入っているようです。いざ分解!


■ 2014年10月18日 撮影

周囲にはかなりの発生が見られたので、状態の良い3株を持ち帰りました。
ピンセットで繭を綺麗に剥がしてクリーニングすると蛹が出て来ました。
しかしこんな小さな蛹すら標的となるとは、ガの世界は生き辛いのかも?
先端に見える白い粉が分生子で、これが飛散して宿主に感染します。

近縁のハナサナギタケは薬用として人気ですが、本種は利用価値無し
もしかすると薬効は有るのかもですが、小型で商業価値が低いのかも。
また本種は宿主のサイズに対して子実体が小さいので、それも原因かな?

■ 2014年10月18日 撮影

柄が褐色を帯びるタイプの子実体。本種は形状にかなりの差が有ります。
普通は短い柄を持っていますが、生育環境ではこのように長くなります。
宿主の死骸は繭の中に有り、落葉を糸で繋ぎ合わせて守られています。
しかしこれどの段階で感染してるんでしょう?やっぱ繭を作る前から・・・?


■ 2014年10月18日 撮影

持ち帰った3株の内の最後の一つがコレでした。個性が有って面白いです。
クリーニングしてみると中々良い形状でした。冬虫夏草っぽいっすなぁ。