■Lactarius hysginus (ヌメリアカチチタケ)

■ 2009年09月19日 撮影

針葉広葉混合林内にて見慣れないベニタケ科キノコを発見。ぬめぬめです。
名前の通りチチタケの仲間で、傷付けると乳液が染み出すと言う特長を持ちます。
また名前を見ても分かるように赤みを帯びた傘と強いぬめりが最大の特徴です。
本種は元々やや冷帯向けのキノコで、標高も高い針葉樹林が主な発生場所です。

ぬめりが有るキノコは食べられるイメージが強いですが、本種は食不適です。
肉に非常に強い辛味が有り、齧ってみると舌にビリビリ来るレベルだそうで。

■ 2010年09月25日 撮影

キノコ大不作だった昨年ですが、本種は比較的安定的な発生が見られました。
恐らくその理由はこの保水力の有るぬめりでしょう。すっごいヌメるよ!
またこの日見た個体はどれも形がキレイに整っていたのも印象的です。

■ 2010年09月25日 撮影

傘です。中央が凹み、色は赤褐色。同心円状の環紋が見られます。
この辺の雰囲気は正しくチチタケ属って感じですよね。しっくり来ます。
また説明の必要が無いほどの強烈なヌメリを持ち、粘液も多いです。

■ 2010年09月25日 撮影

自然と白い乳液が染み出している個体を発見する事ができました。
ちなみにひだはクリーム色。本種は乳液の量が多いと言われています。
また写真では分かりにくいですが、柄に縦長楕円形のあばたが出来ます。
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