■Lactarius sp. (オオクロチチタケ)

■ 2013年09月22日 撮影

一瞬ニセクロハツだと思いスルーしましたが、以前の違和感が踏み止まらせた。
和名は「大黒乳茸」。学名は未決定で和名も池田良幸氏仮称扱いになってます。
ですが存在自体は広く知られているようで、不明種ではなくコチラに載せました。
以前も何度も目にしていましたが・・・先入観とはかくも恐ろしい物なのか・・・。

傘は暗褐色でわずかにしわが有り、表面が微粉状なのが大きな特徴です。
マットブラックと言うかツヤ消し塗装をしたようなのっぺりした見た目ですね。


■ 2013年09月22日 撮影

裏返してビックリ!なんと傷付くと白色の乳液が出るでは有りませんか!
そして更に驚いたのは左の個体、白い乳液が赤褐色に変化しているのです。
良く見ると乳液によって生じたであろう褐色のしみも確認できますね。
これは高山性のクロチチタケと同じ変色・・・しかしサイズも環境も違う。
調べると「北陸のきのこ図鑑」に特徴が完全に一致する仮称種の記載が!
柄は傘より単色ですが同様にツヤ消し仕様で、ひだとの色差が印象的です。

性質的にクロチチタケに近いと思われますが不明種ですし食毒不明です。
近縁種であれば食菌もワンチャンですが、チチタケ属は毒菌も多いので注意。

■ 2012年09月21日 撮影

違和感の原因はこの個体。地面や背景から分かりますが同じ場所です。
最初はニセクロハツとして載せてましたが黒過ぎなのが引っかかってました。

■ 2016年09月10日 撮影

久々に発見したと思ったらこの色。場所を覚えてなかったら間違えてました。
この色合はどう考えててもニセクロハツとかそこいら辺のヤツでしょう・・・。


■ 2016年09月10日 撮影

裏返してみたら柄の色も前回より淡く、ますますニセクロハツっぽいじゃん!
しかしひだが妙に厚ぼったく、案の定指で傷付けると白色の乳液がトロリ。
ホントに外見がチチタケ属菌に見えないので余計に頭を使わされますねぇ。

■ 2016年09月10日 撮影

素直にオオクロチチタケっぽいオオクロチチタケがすぐ上に生えていました。
先程の子実体は落ち葉に埋もれていたので色が淡かったのかも知れません。
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