■Lactarius subzonarius (ニオイワチチタケ)
■ 2010年07月04日 撮影 広葉樹林の明るい広場で発見した「臭輪乳茸」。凄まじい発生量でした。 今まで何度も見たキノコなのですが、中々綺麗な個体には出会えなかったり。 和名に「輪」と有るのは、この傘の模様。茶褐色の傘に特徴的な斑紋。 ただ、チョウジチチタケも似た模様を傘に持つので、これだけでの判断はダメ。 ■ 2010年07月04日 撮影 裏はこんな感じ。ひだは白っぽく見えますが、少し肉色を帯びています。 本種の最大の特徴は何と言っても乳液の色。なんと半透明なのです! 基本的なチチタケと比べると透明感が有るのが良く分かるかと思います。 また本種は乾燥させるとカレーに似た独特なニオイを持ちます。 まぁ生の状態でもキノコらしからぬ臭いを持つので嗅いでみるとヨロシ。 辛味を持つ種が多いチチタケ属ですが、本種の味は温和です。 ただ、ニオイもあれですし、今の所は食毒不明扱いです。 また本種はかなり小型のキノコなので、食用価値も無いかも・・・。 ■ 2008年09月06日 撮影 お久し振りのニオイワチチタケさんです。綺麗な環状模様が出ています。 今までの写真を見るとこの独特な傘の模様が綺麗に現れていない写真が多いです。 撮影しようとしゃがむと、どこからか鼻を突く奇妙なニオイがたちこめます。 本種のニオイでした。生の時でも独特なキノコらしくないスメルが漂います。 ■ 2009年07月05日 撮影 針葉広葉混合林の斜面に多数群生していました。結構乾燥していましたね。 周囲は異様な香りが立ち込めていました。乾燥した老菌が原因なのでしょう。 ■ 2009年07月05日 撮影 日当たりが良い場所なので表面が乾いて光沢が出てましたが傘の模様は健在です。 ■ 2009年07月05日 撮影 今回撮影したかったのは根元。今まで途中で折れる事が多く写してませんでした。 やや乾燥して硬くなっていたので、軽く揺すると根元からスポッと抜けました。 特徴は柄の基部に黄褐色の繊毛が生える事。これはチョウジには無い特徴です。 揺すった拍子にひだが傷付いたようで、半透明の乳液が少し染み出しちゃってます。 ■ 2010年07月04日 撮影 非常に綺麗な斑紋が現れていました。実にチチタケ属らしいお姿ですが・・・。 何か色が濃くね?これは普通に乾燥によるものでしょう。乳液全然出ないし。 ■ 2014年07月12日 撮影 7月の夏の始まりを告げるキノコの一つ。ほぼ撮影が7月なのが笑えますね。 本種は良く群生を作るので規模だけでなくニオイで分かるのが面白いです。 あまりにも生えすぎてフィールドがカレー臭かったなんて話も有りますし。 ■ 2014年07月12日 撮影 すぐ上の斜面はこんな感じになっていました。生えすぎてありがたさ皆無。 |