■Leccinum scabrum (ヤマイグチ)

■ 2013年09月07日 撮影

富士山のダケカンバ林にて発見した大きなイグチ。ワイルドな「山猪口」です。
菌根を作るのがカバノキ属のため、低緯度地域では高地でないと出会えません。
柄を裂いて青変するかは確かめませんでしたが、本種として大丈夫でしょう。
今年は調子が良かったようで、ダケカンバの周囲で本種に出会いまくりました。

傘は暗褐色で粘性はあまり無いようです。独特な色ムラが有ります。
管孔は白色で、柄に特徴的な黒色鱗片が有るのが本属菌の特徴ですね。

味も風味も比較的良い食菌なのですが、生食で中毒を起こす事が知られています。
調理する際は十分に加熱するようにしましょう。近年「要注意」と言われてますので。

■ 2010年09月04日 撮影

管孔は白色で、後に褐色を帯びます。傷付けると若干ですが変色するようです。
でもやっぱり柄が凄いですね。白をベースにして網目状に黒色鱗片が並びます。
この雰囲気はかなり独特なので、これだけでかなり種名を絞る事ができます。

傘は暗褐色で粘性はあまり無いようです。独特な色ムラが有ります。
本種は傘にこれだ!と言う特徴は無く、最大の特徴は柄に有ります。

味も風味も比較的良い食菌なのですが、生食で中毒を起こす事が知られています。
調理する際は十分に加熱するようにしましょう。近年「要注意」と言われてますので。

■ 2009年08月16日 撮影

以前シロヤマイグチを見た場所ですが、周囲にダケカンバもシラカンバも有りません。
調べてみるとヨグソミネバリ(ミズメ)が存在する事が判明。カバノキ属の樹木です。
ずっと不思議だったのですが、どうやらコイツに菌根を作っているようですね。

■ 2013年09月07日 撮影

コチラは幼菌。幼い内は傘や柄の黒色鱗片が黒々してて見応え有りますねぇ。

■ 2013年09月07日 撮影

奥にも見えてます。今年は本種の当たり年間違い無し。凄まじい発生量でした。
それにしてもこの場所、写真では伝わらない背景が綺麗な場所でしたね。
落ち葉が降り積もる隙間からコケが顔を出す、このコントラストが堪りません。
■図鑑TOPへ戻る