■Leucoagaricus sp. (コアカキツネガサ)

■ 2017年08月11日 撮影

最初に見た時の感想は「あ、アカキツネガサだ!」だったんですが、すぐに違和感に気付きました。 アカキツネガサにしては極端に小さい。しかもサイズは安定しています。 帰宅後に想像しうる和名で検索すると、現段階では仮称レベルですが本種の存在を知りました。 まだ種小名は未決定の「小赤狐傘」です。

その名の通りアカキツネガサをそのまんま小さくしたようなキノコです。 個体差かなとも思いましたが、細かな部分に肉眼的な差異が有ります。


■ 2017年08月11日 撮影

傘は中高の平らに開き、表面にはオレンジ色の細鱗片に覆われています。 無印アカキツネガサに比べて黄色みが強く、中央部も濃色になりません。 柄の中程には上向きの膜質のつば。ひだは白色で柄に対し離生します。 が、撮影したつもりができておらず、数日後リベンジするも乾燥した子実体しか見付からず。 リベンジが必要なようですね。

最大の特徴はその大きさ。傘の直径が安定して1.5cm程度とかなり小さい! サイズは個体群内で安定しており、単なる成長不良ではないと思われます。

現状仮称は付いていますが愛称のような物なので、実質不明種扱いです。 当然ながら食毒不明。同属菌に有毒種も有るので摂取は避けましょう。

■ 2018年08月25日 撮影

前年とほぼ同時期に同じ場所を訪れてみると、1株だけでしたが綺麗な子実体を発見。 周囲に残骸は見られたので安定して発生しているようです。 それにしても本当に小さい・・・周囲の葉と比べるとその小ささが際立ちますね。


■ 2018年08月25日 撮影

やっと撮影できた裏側です。ひだは離生でややクリーム色を帯びています。 柄は純白で中程に膜質のつばを上向きに付けます。基部がやや膨らむのは無印アカキツネガサと同様。 観察すればするほど傘の色彩、サイズ、柄の色など、無印とは別種との確信を強めました。 ネット上での発見報告が極端に少ないのが気になります。珍しいのかな?
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