■Leucopaxillus giganteus (オオイチョウタケ)

■ 2018年10月13日 撮影

超一般的な種なのですが、何故か今まで掲載されていませんでした。 見たことも撮ったことも、それこそ食ったこともあるんですが、夕方で暗い写真になっちゃったんです。 今回ようやくマトモな写真が撮れたので掲載です。 秋にキノコが少ないスギ林地上に発生する和名「大銀杏茸」です。 和名の由来はその姿が力士のまげである「大銀杏」似ているためだそうです。 断面がイチョウの葉に似てるって聞いたこともありますが・・・?

抗菌性が高いスギ材を主食とする珍しい生態を持つ腐生菌です。 秋のスギ林で見かけるのは本種とスギエダタケ、あと小型のハラタケ型菌くらいではないでしょうか? ただ竹林にも出るそうです。特にこだわりは無い感じかな?


■ 2018年10月13日 撮影

種小名の「giganteus」は「巨大な」と言う意味のラテン語の男性形容詞。 その名の通りかなり大型の傘を持ちます。今回は20cm強ですが、大きいものでは40cmを超えるそうです。 子実体は全体的に白色〜クリーム色。傘は中央が凹み、絹状の光沢を持っています。


■ 2018年10月13日 撮影

引っこ抜いてみましたが重いこと重いこと。 ひだはかなり密で柄に対して垂生し、色は傘と同色。 柄は太くて肉質はかなりしっかりしています。

ハッキリ言ってメチャクチャ美味な食菌です。色も白くて美しく、味も香りも文句無し! 洋風も和風のどちらにも合い、キノコ好きならまぁまず気に入ると思います。 特筆すべきは傘と柄で食感が違うと言う点でしょうね。 傘は滑らかな舌触りで上品な感じがあるのですが、柄は肉質がしっかりしており歯応えがあります。 個人的には傘は汁物に、柄は炒め物に使うと相性が良いと思いました。
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