■Lyophyllum semitale (スミゾメシメジ)

■ 2015年10月04日 撮影

毎年同じ場所に生えるのですが今まで一度も良い状態に出会えず・・・。
この年初めて立派な群生に出会う事ができました、和名「墨染占地」です。
針葉広葉混合林の地上に発生します。何とも味の有るお名前ですね。
本種の肉は傷付くと黒変するためこのような名前が付いています。
良く似た種にカクミノシメジが有りますが、見分けるポイントが有ります。


■ 2015年10月04日 撮影

傘は淡褐灰色。この見た目だと特徴が無さすぎる・・・。


■ 2015年10月04日 撮影

裏返してみました。このサイズは中々の重み。ひだは白色〜淡褐色です。


■ 2015年10月04日 撮影

裏返して先に確認すべきは柄の基部に白色の繊毛が有る事です。
外見的に酷似するカクミノシメジにはこの白い毛が存在していません。
カクミノと混生する事もありますが、繊毛により肉眼で識別可能です。

黒変すると言う性質から嫌われ気味ですが、比較的美味な食菌です。
ただ少し土臭いので油で炒めたり濃い味付けをしたりすると良いです。
ただ当然真っ黒になっちゃうので、ビジュアルを受け入れられるかが問題か。

■ 2013年11月02日 撮影

以前発見した子実体。場所は全く同じですが、薄暗くて色が淡かったです。
元々あまり色濃くならない種のようですが、黒変性だけはしっかりしてます。


■ 2013年11月02日 撮影

裏側です。ちょっと貧弱ですが基部の繊毛は比較的分かりやすいかな?
小型の子実体では負荷がかかるのか、柄とひだの境界が黒変しています。
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