■Metarhizium sp. (シロタマゴクチキムシタケ)

■ 2017年06月23日 撮影

2016年9月の八丈島遠征の最優先ターゲットでしたが、その際は発見叶わず。
しかし二度目の訪問で期せずして発見した非常に珍しい冬虫夏草の一種です。
虫の幼虫でも成虫でもなくヤスデ類の卵塊を宿主とする「白卵朽木虫茸」です。
昨年は通説通り朽ち木やアジサイの幹を探しましたが、これは地上生でした。

幼虫生でも成虫生でも地下生菌生でもない冬虫夏草は比較的レア。
残念ながら時期的に未熟で、結実部を見ることはできませんでした。
ただ非常に珍しいので子嚢殻を見るまでは仮掲載としておきますね。
もし運良く成熟個体に出会えたら、その際はすぐさま差し替えます。


■ 2017年06月23日 撮影

拡大すると宿主は無数の淡黄色の卵。表面を白い菌糸に覆われています。
子実体は形成が始まっていますが、未熟で子嚢殻はまだ確認できません。
卵の主はヤケヤスデ類とされており、孵化した群生も近くに居ました。

言わずもがな食用価値無しです。非常に小さい虫草ですからね。
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